第捌拾陸話 18.1万年前の地球の様子を教えて
## 一言でいうと
> **約18.1万年前=「氷河時代の寒冷化が進む一方、アフリカのホモ・サピエンスは環境の変動を乗り越え、ユーラシアではネアンデルタール人が繁栄していた時代」**です。
### 氷河時代の地球
18.1万年前は更新世後期。地球は**MIS 6へ向かう寒冷化の時期**にあります。
北半球の氷床は次第に拡大し、海面も低下していきます。
アフリカでは氷床の直接的な影響は小さいものの、気候は乾燥化し、サハラなどの乾燥地域が拡大する方向に向かいます。
その一方で、地域によっては湖や湿地が残り、人類や動物の避難場所となりました。
### ホモ・サピエンス
アフリカではホモ・サピエンスが活動しています。
ただし、アフリカ全体が一様な環境だったわけではありません。
森林、草原、湖沼、乾燥地帯がモザイク状に存在し、気候変動によってその分布が変わります。
人類集団もそれに応じて移動し、孤立したり再び接触したりしました。
このような環境変動が、後のホモ・サピエンスの遺伝的・文化的多様性を形成する一因になったと考えられています。
### ネアンデルタール人
ヨーロッパではネアンデルタール人が暮らしています。
寒冷化する環境に適応しながら、
* 火の利用
* 石器製作
* 大型動物の狩猟
* 洞窟などの利用
を行っています。
彼らは決して「原始的な人類」ではなく、当時のユーラシア環境に非常によく適応した人類でした。
### 海面低下
この時代から特に重要になるのが**海面の低下**です。
北半球の氷床に大量の水が固定されるため、海面は現在より大幅に低くなります。
現在は海で隔てられている場所が陸続きになることもあり、人類や動物の移動経路が現在とは大きく異なりました。
### 大型動物
陸上にはゾウ、サイ、ウマ、シカ、ウシなどの大型哺乳類。
その周囲には大型ネコ科やハイエナなどの捕食者。
海には大型クジラ類。
そして**メガロドンもまだ生きています**。
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### 18.1万年前の地球
> **18.1万年前――地球が再び厳しい氷期へ向かう中、アフリカではホモ・サピエンスが変動する環境に適応し、ユーラシアではネアンデルタール人が寒冷な世界を生き抜いていた。やがて訪れる大氷期を前に、人類はそれぞれの場所で力を蓄えていた。**




