第捌拾弐話 29.0万年前の地球の様子を教えて
## 一言でいうと
> **約29.0万年前=「地球が本格的な氷期サイクルを繰り返す中、アフリカではホモ・サピエンスの登場が目前に迫り、ヨーロッパではネアンデルタール人の系統が確立しつつあった時代」**です。
### 氷河時代の地球
29万年前は**中期更新世の終盤**です。
地球は氷期・間氷期を繰り返しており、北半球では巨大な氷床が発達します。
寒冷期には海面が現在より大きく低下し、現在は海で隔てられている地域が陸続きになることもありました。
一方、アフリカなどでは氷床から遠いため、森林・草原・湖沼が気候に応じて大きく変化しています。
### ホモ・サピエンスの直前
29万年前は、人類史上かなり重要なところです。
アフリカでは、後の**ホモ・サピエンスにつながる人類集団**が存在していました。
現代人らしい頭蓋形態が徐々に発達しており、約30万年前に登場する初期ホモ・サピエンスにかなり近づいています。
ただし、
> **「29万年前には現代人が完成していた」**
と考えるのは適切ではありません。
現生人類の特徴は、複数の集団・地域で長い時間をかけて形成されたと考えられています。
### ヨーロッパ
ヨーロッパでは、**ネアンデルタール人につながる人類**が活動しています。
寒冷な環境に適応した身体を持ち、火を利用し、石器を製作していました。
アフリカとヨーロッパで、
**ホモ・サピエンスへ向かう系統
vs.
ネアンデルタール人へ向かう系統**
という、人類史の大きな分岐が進んでいます。
### 石器と生活
この時代の人類は、単純な石片だけを使っていたわけではありません。
大型の握斧などを含む高度な石器製作技術を持ち、火も利用しています。
大型動物の狩猟・解体、植物資源の利用などを組み合わせて生活していました。
### 動物たち
大型哺乳類の世界はまだ非常に豊かです。
ゾウ類、サイ類、ウマ類、シカ類、ウシ類などが各地に生息し、大型ネコ科やハイエナ類などの捕食者も存在します。
海では大型クジラ類が泳ぎ、**メガロドンもまだ健在**です。
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### 29.0万年前の地球
この年代の主役は、やはり**「人類の世代交代」**でしょう。
> **29.0万年前――氷河時代の地球で、アフリカでは現生人類の姿が現れ始め、ヨーロッパではネアンデルタール人の系統が繁栄していた。私たちの時代は、もうすぐそこまで来ていた。**




