第捌拾話 36.7万年前の地球の様子を教えて
## 一言でいうと
> **約36.7万年前=「長い温暖期が終わりに向かい、地球が再び本格的な氷期へ傾き始める一方、ヨーロッパではネアンデルタール人が姿を現しつつあった時代」**です。
### 地球は再び寒冷化へ
36.7万年前は**中期更新世の終盤**。
約40万年前から続いてきたMIS 11の長い温暖期を経て、地球は次第に寒冷化へ向かっています。
北半球では氷床が再び成長する方向へ進み、海面も長期的には低下していきます。
ただし、まだ「世界中が氷に覆われた」というわけではありません。
**暖かい世界から寒い世界へ切り替わる途中**です。
### ヨーロッパではネアンデルタール人の時代へ
この頃のヨーロッパでは、**ネアンデルタール人につながる人類が明確になっていく時期**です。
特に約40万年前以降、ヨーロッパの人類集団にはネアンデルタール人に特徴的な頭蓋・顔面形態が次第に現れてきます。
彼らは、
* 石器を製作する
* 火を利用する
* 大型動物を狩る
* 寒冷な環境にも適応する
といった生活を送っていました。
つまりこの時代は、
> **「ネアンデルタール人が突然登場する」のではなく、古いヨーロッパ人類が徐々にネアンデルタール人へ変わっていく**
その途中にあります。
### アフリカでは別の道
アフリカでは、後の**ホモ・サピエンスにつながる人類集団**が進化を続けています。
まだ現代人そのものではありません。
しかし、約30万年前に登場する初期ホモ・サピエンスへ向けて、身体的特徴や脳・顔の形態が変化している時期です。
つまり36.7万年前は、
**ヨーロッパ → ネアンデルタール人**
**アフリカ → ホモ・サピエンス**
という、後の人類史を決定づける二つの流れがかなり見えてくる時代です。
### 大型動物の世界
大型哺乳類の世界はまだ非常に豊かです。
ゾウ類、サイ類、ウマ類、シカ類、ウシ類などが生息し、それを大型肉食獣が追っています。
寒冷化が進むにつれて、地域によっては森林が後退し、草原や開けた環境が広がっていきます。
海では大型クジラ類が泳ぎ、**メガロドンもまだ健在**です。
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### 36.7万年前の地球
この年代の面白さは、**地球環境の転換と人類の分岐が重なっていること**です。
> **36.7万年前――長い温暖期が終わり、地球は再び寒冷化へ向かう。その一方で、ヨーロッパではネアンデルタール人へ、アフリカではホモ・サピエンスへ続く人類の二つの流れが、はっきりと形を取り始めていた。**
ここから先は、**「現生人類がいつ・どこで現れたのか」**が次第に中心テーマになってきます。




