第漆拾玖話 41.3万年前の地球の様子を教えて
## 一言でいうと
> **約41.3万年前=「長い氷河時代の中で一時的な温暖期を迎え、北半球の氷が大きく後退し、人類が温暖な世界と寒冷な世界の双方を行き来していた時代」**です。
### エミアン間氷期へ向かう温暖化
41.3万年前ごろは、**中期更新世の大きな転換点**です。
この前後には**MIS 11**と呼ばれる非常に長い温暖期が始まっています。
氷床が大きく後退し、海面も上昇。
北半球の一部では現在より温暖な環境が広がりました。
特に重要なのは、
> **「氷河時代なのに、かなり暖かい地球」**
が出現していることです。
この温暖期は非常に長く続き、約40万年前という時代を特徴づけます。
### 人類
ヨーロッパでは、ネアンデルタール人へ向かう系統の人類が活動しています。
一方、アフリカでは後のホモ・サピエンスにつながる人類集団が進化を続けています。
まだ現在の人類ではありません。
しかし、人類の頭蓋形態や脳の発達などには、次第に現代的な特徴が現れてきます。
そして、この頃には**火を使うことが人類の生活にかなり深く組み込まれていた**と考えられています。
### ヨーロッパも意外に暖かい
温暖期にはヨーロッパの森林が広がり、現在より南方系の動植物が北へ進出できます。
つまり、
**「ネアンデルタール人=氷の大地」**
というイメージだけでは、この時代は捉えられません。
彼らは温暖な森林環境でも生活していました。
### 動物たち
大型哺乳類は依然として地球の主役です。
ゾウ類、サイ類、ウマ類、シカ類、ウシ類などが陸上を歩き、大型肉食獣がその周囲を徘徊しています。
海では大型クジラ類が泳いでいます。
**メガロドンもまだ健在**です。
### そして重要なこと
41.3万年前という数字は、**人類史でもかなり面白い場所**にあります。
この頃から数万年後には、ヨーロッパの人類史に大きな転換が起こります。
つまり今は、
> **古い人類からネアンデルタール人へ、そして現生人類へ――人類史の「枝分かれ」が進んでいる途中**
なのです。
### 41.3万年前の地球
> **氷河時代の地球が一時的に大きく温暖化し、森林と海が広がる。その温暖な世界を、ネアンデルタール人へ向かう人類と、後のホモ・サピエンスへ向かう人類が歩いていた。**
この時代は、これまでの「寒冷化・人類進化」の流れから、**温暖期そのものを主役にできる章**です。




