第漆拾捌話 46.5万年前の地球の様子を教えて
## 一言でいうと
> **約46.5万年前=「氷期と間氷期の振幅が大きい世界で、ヨーロッパではネアンデルタール人へ向かう人類が進化し、アフリカでは後の現生人類につながる系統が複雑化していた時代」**です。
### 氷河時代の地球
46.5万年前は**中期更新世**です。
北半球では大規模な氷床が成長と縮小を繰り返しています。氷期には海面が大きく下がり、現在の海底が陸地になった場所もありました。
一方で、間氷期にはかなり温暖になります。
つまり、
> **「氷に覆われた地球」ではなく、氷の巨大な増減によって世界の環境が周期的に組み替えられる地球**
です。
### ヨーロッパの人類
この頃のヨーロッパでは、**ネアンデルタール人につながる系統**が発達しています。
寒冷な環境にも適応し、
* がっしりした身体
* 大きな脳
* 石器の高度な利用
* 火の利用
などを組み合わせて生活していました。
ただし、「ネアンデルタール人が突然登場した」というより、**それ以前のヨーロッパの古代型人類から徐々に変化していった**と見るのが適切です。
### アフリカ
アフリカでは、後のホモ・サピエンスにつながる人類集団が活動しています。
この時代は「現生人類が完成した」という段階ではなく、複数の人類集団が存在し、頭蓋形態なども現代人へ向かう途中です。
気候も安定しておらず、
**森林 → 疎林 → 草原**
という環境の変化が繰り返されました。
こうした変動の中で、人類の身体・行動・文化も変化していきます。
### 石器と生活
アシュール文化の握斧などが依然として重要です。
しかし、地域によって道具の作り方には違いがあり、人類が単に「同じ石器を世界中で使っていた」わけではありません。
火を使い、動物を解体し、植物資源も利用する――そうした生活が続いています。
### 大型動物
陸上では、
* ゾウ類
* サイ類
* ウマ類
* シカ類
* ウシ類
などの大型草食動物が繁栄。
大型ネコ科やハイエナ類などの捕食者も健在です。
海では大型クジラ類が泳ぎ、**メガロドンもまだ生きています**。
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### 46.5万年前の地球
この時代の面白さは、**人類が「環境に適応する側」であると同時に、すでに非常に広い環境へ進出していたこと**です。
> **46.5万年前――氷床が世界の姿を変える一方、ヨーロッパではネアンデルタール人へ、アフリカでは現生人類へつながる人類が、それぞれの道を歩み始めていた。**
この年代は、次第に「人類の祖先」から**複数の人類が並存する世界**へ焦点を移していくと、前後の章との違いがきれいに出ます。




