第漆拾壱話 106万年前の地球の様子を教えて
## 一言でいうと
> **約106万年前=「氷河時代の地球で気候の振幅が大きくなり、ホモ・エレクトスがアフリカからユーラシアまで広がる一方、後の人類史につながる環境変化が進んでいた時代」**です。
### 氷河時代の地球
106万年前は**更新世前期**。北半球では氷床の拡大・縮小が繰り返されていました。
この頃には、約100万年前を境に、氷期のサイクルが現在のような約10万年周期へ移行していく「**中期更新世移行(MPT)**」のさなかです。
つまり地球は、
**寒冷化 → 氷床拡大 → 海面低下 → 温暖化 → 氷床縮小**
という大きな変動を繰り返していました。
### アフリカ
アフリカでは乾燥化が進み、森林だけでなく**広大な草原・疎林**が重要な環境になっています。
ただし、乾燥していく一方という単純な話ではなく、湿潤期には湖や森林が大きく広がり、乾燥期には縮小するという変動が繰り返されます。
こうした環境変動は、人類や大型哺乳類の移動にも影響しました。
### ホモ・エレクトス
人類では引き続き**ホモ・エレクトス**が重要です。
アフリカから西アジア、コーカサス、東アジアなどへ広がっており、すでにかなり広い環境に適応していました。
彼らは、
* 長距離を歩ける身体
* 石器
* 火の利用
* 大型動物の利用
などを組み合わせて生活していました。
そして、この時代の人類は「森の中の霊長類」というより、**広い土地を移動する大型哺乳類の一員**になっています。
### 石器
アシュール文化の握斧など、計画的に加工された石器が引き続き使われています。
一方で、すべての地域が同じ技術を採用していたわけではありません。
ここが面白いところで、同じホモ属でも**地域によって技術文化がかなり違う**のです。
### 大型動物の世界
アフリカやユーラシアでは、
**ゾウ、サイ、ウマ、ウシ、シカ**
などの大型草食動物が広く生息。
それを大型ネコ科やハイエナ類などが捕食します。
人類もその生態系に組み込まれています。
### 海の世界
海では大型クジラ類が繁栄しており、**メガロドンもまだ生きていた時代**です。
ただし地球全体が寒冷化・氷期化していく中で、海面や海水温は現在より大きく変動していました。
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### 106万年前を一言でまとめるなら
> **「氷河時代の振幅が大きくなる地球で、ホモ・エレクトスが大型動物とともに広大な世界を歩き、環境変動に適応していた時代」**
このあたりから、**「気候変動」と「人類の移動」を一つの物語として見る**と、次の時代へのつながりがかなり面白くなります。




