第伍拾伍話 698万年前の地球の様子を教えて
## 一言でいうと
> **約698万年前=「人類の系統が姿を現し始め、森林から草原への環境変化の中で、新たな進化の道が静かに開かれた時代」**です。
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## 約698万年前の地球
### 気候
698万年前は**中新世の終わり頃**です。
地球はゆっくりと寒冷化を続けており、
* 熱帯林はさらに縮小
* 草原・サバンナが拡大
* 季節による乾湿の差も強まる
という環境になっていました。
森林だけで暮らすことが難しくなり、多くの動物が開けた環境へ適応していきます。
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### 人類の祖先
この時代最大の話題はここでしょう。
約700万年前は、**人類系統がチンパンジー系統と分岐した頃**と考えられています。
この頃の化石として知られるのが、
**サヘラントロプス(Sahelanthropus tchadensis)**
です。
完全な人類か、それとも分岐直後の大型類人猿かについては議論がありますが、
* 顔つき
* 犬歯の縮小
* 頭骨の構造
などに、人類へつながる特徴が見られます。
二足歩行を行っていた可能性も指摘されています。
つまり、
> **「人類」という長い物語が始まる入口**
に立っていた時代です。
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### 哺乳類
草原の拡大により、
* ウマ類
* シカ類
* ウシ類
* キリン類
などが各地で進化を続けています。
大型肉食動物との競争も活発で、
現在のアフリカを思わせる生態系が徐々に出来上がっていました。
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### 海
海ではクジラ類・イルカ類が豊富に存在し、
**メガロドン**も依然として海の頂点捕食者として君臨していました。
海洋哺乳類の多様化も続き、現代の海に近い生態系が形成されつつあります。
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### 地球の姿
大陸配置はほぼ現在と同じです。
ヒマラヤ山脈はなお隆起を続け、
その影響でアジアの気候も変化し続けています。
地球規模では、
気候・植生・生物相がゆっくりと「現代型」へ近づいていました。
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## 一言でいうと
> **約698万年前=「草原が広がる世界で、人類とチンパンジーの系統が分かれ、人類史の第一歩が刻まれ始めた時代」**です。




