第伍話 25.2億年前の地球の様子を教えて
25.2億年前(約25億2000万年前)は、**太古代の終わり頃**です。あなたの年代表で見ると、28.3億年前から3.1億年ほど進んだ地点ですね。
この時代は、地球史上かなり大きな転換点に近づいています。
### 25.2億年前の地球
**海洋**
* 海は広く存在しています。
* まだ酸素の少ない海域が多く、鉄を多く含む海水も残っていました。
* 一方、光合成によって生じた酸素が海洋中に入り込み、鉄などを酸化する作用が強くなっていました。
**大陸**
* 大陸地殻が成長し、安定したクラトンが増えていました。
* ただし、現在のような大陸配置ではありません。
* 地殻活動・火山活動も活発です。
### 生命はどうなっていた?
依然として**微生物の世界**です。
シアノバクテリアなどの酸素発生型光合成生物が活動しており、
**太陽光 → 化学エネルギー → 有機物**
を作る一方、その副産物として酸素を放出していました。
そして重要なのが、
**「酸素を作る量」>「酸素を消費する量」**
になり始めたことです。
これが地球史を大きく変えます。
### 大酸化イベントへ
大酸化イベント(GOE)はおおむね**24~23億年前**を中心とする出来事とされます。
25.2億年前は、その**直前~移行期**に位置します。
それまでの地球では、酸素は作られても、
* 海水中の鉄
* 硫黄化合物
* 火山由来の還元性物質
* 地殻中の鉱物
などとの反応で消費されていました。
しかし、それらの「酸素の受け皿」が徐々に飽和していきます。
すると、
**海洋 → 大気**
へ酸素が逃げ始めます。
その結果、最終的に大気中の酸素濃度が上昇します。
### そして寒冷化へ
大酸化イベントとほぼ同時期には、**地球規模の寒冷化・氷河作用**も起こったと考えられています。
理由の一つとして、
**メタンが酸素によって酸化され、温室効果が弱まった**
ことが考えられています。
つまり、
**微生物が光合成する
↓
酸素が増える
↓
メタンが減る
↓
温室効果が弱くなる
↓
地球が寒冷化する**
という、生命活動が地球気候を大きく変える連鎖が起こります。
---
**25.2億年前**を一言で表すなら、
> **「生命が作った酸素が、ついに地球そのものを変え始めた時代」**
です。




