第肆話 28.3億年前の地球の様子を教えて
28.3億年前(約28億3000万年前)は、**太古代の終盤に近づいてきた時代**です。31.9億年前から約3.6億年後。地球環境では「酸素」が徐々に重要な存在になり始めます。
### 28.3億年前の地球
**海洋**
* 広大な海が存在。
* 依然として酸素に乏しい、いわゆる**無酸素的な海洋**が広く残っていました。
* 海水には鉄が多く含まれていたと考えられます。
**大陸・地殻**
* 大陸地殻がさらに成長。
* 現在の大陸の「核」にあたる古い安定した地塊が形成・拡大していました。
* 火山活動や地殻変動も活発です。
### 生命
この時代も主役は**単細胞微生物**です。
特に重要なのが、
**シアノバクテリアのような酸素発生型光合成生物**
です。
彼らは光合成によって、
**二酸化炭素+水 → 有機物+酸素**
という反応を行います。
ただし、発生した酸素がすぐ大気中に蓄積したわけではありません。
海水中の鉄や硫黄など、酸素と反応する物質が大量に存在していたため、酸素はまずそれらを酸化するために消費されました。
その結果として形成された代表例が**縞状鉄鉱層(BIF)**です。
### 「酸素革命」の前夜
ここが28.3億年前の最大のポイントです。
地球は、
> **酸素を作る生命が活動しているのに、大気にはまだ酸素がほとんどない**
という奇妙な状態にありました。
これは、いわば**酸素革命の準備期間**です。
そしてその後、約24億年前ごろになると、
**大酸化イベント(Great Oxidation Event)**
が起こり、大気中の酸素が本格的に増加していきます。
したがって28.3億年前を一言で表すなら、
**「生命が、地球の大気を変え始める直前の時代」**
です。




