第肆拾漆話 1790万年前の地球の様子を教えて
> **1790万年前=「草原が世界へ広がり始め、現代型の動物たちが主役へ交代しつつあった世界」**です。
約2010万年前から220万年ほど後、地球は**中新世前期の終わりごろ**にあたります。この時代は大陸の配置が現在にかなり近づき、生態系も私たちが見慣れたものへと少しずつ変化していきます。
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## 気候
中新世前期の温暖な時代が続いていますが、長い目で見ると再び寒冷化へ向かう流れが始まっています。
世界各地では、
* 森林
* 草原
* 疎林
が入り混じり、地域ごとの気候差も大きくなっていました。
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## 草原の拡大
イネ科植物がさらに繁栄し、開けた環境が広がります。
その結果、
* 長距離を走る動物
* 草を食べる大型哺乳類
がますます増えていきました。
この変化は、後のサバンナ生態系の土台となります。
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## ウマの進化
ウマ類はさらに脚が長くなり、走ることに適した体つきになります。
まだ一本のひづめではありませんが、
* 中央の指が発達
* 両側の指が小型化
といった変化が進み、現代の馬へ近づいていきます。
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## 反芻動物の繁栄
草原の拡大とともに、
* シカ類
* ウシ類
* キリン類
につながる反芻動物が各地で繁栄しました。
反芻という効率のよい消化方法は、草を主食とする生活に非常によく適応しています。
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## 類人猿
初期類人猿はアフリカを中心に繁栄を続けています。
種数も増え、
森林で暮らすさまざまな類人猿が現れ始めました。
ただし、人類そのものはまだ誕生していません。
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## 海の世界
海では現代型のクジラが繁栄しています。
ヒゲクジラやハクジラの祖先たちは世界中の海へ広がり、
イルカにつながる系統も姿を見せ始めます。
一方、大型のサメも依然として海の頂点捕食者でした。
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## 大陸
インドとユーラシアの衝突は続き、
**ヒマラヤ山脈**はさらに隆起します。
高い山脈は大気の流れを変え、アジア各地の乾燥化や季節風の形成にも少しずつ影響を及ぼしていきました。
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## 植物
森林は依然として広く分布していますが、
乾燥した地域ではイネ科植物が勢力を伸ばしています。
この植物相の変化が、草食動物と肉食動物双方の進化を促していきました。
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## この時代ならではの出来事
約1700万年前ごろからは**中新世気候最適期**と呼ばれる比較的温暖な時代が始まります。
1790万年前は、ちょうどその入口にあたり、
> **「寒冷化へ向かっていた地球が、束の間の温暖期へ入り始める頃」**
という少し珍しい転換点でもあります。
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## 一言でいうと
> **1790万年前=「草原が広がる中で現代型の哺乳類が勢力を増し、類人猿やクジラも繁栄を続ける一方、地球は中新世気候最適期へ入り始めた世界」**です。
この先の年代では、生物の進化だけでなく、気候や海流の変化が後の人類誕生へどうつながっていくかも少しずつ見え始めるので、その流れも織り込むとシリーズ全体に一本筋が通りやすくなるでしょう。




