第参拾捌話 5170万年前の地球の様子を教えて
**5170万年前(約5170万年前)**は、**始新世の前半**です。5810万年前から約640万年後。K-Pg大量絶滅から約1430万年が経ち、哺乳類がかなり本格的に大型化・多様化しています。
### 5170万年前の地球
#### とても暖かい地球
この時代は地球史でもかなり温暖な時期です。
約5600万年前のPETM(暁新世―始新世温暖化極大)を経て、温暖な気候が続いています。
* 極域まで森林が存在
* 南極にも森林
* 北極圏にも温暖な森林
* 現在の熱帯域より広い範囲に熱帯・亜熱帯環境
という世界でした。
現在のような**南極大陸の巨大な氷床はありません**。
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### 哺乳類が大型化
ここがこの時代の最大のポイントです。
哺乳類は急速に大型化・多様化しています。
例えば、
* 初期のウマ類
* 原始的な霊長類
* 初期の食肉類
* 初期の有蹄類
* 初期のコウモリ
* 初期のクジラ類
など。
特に重要なのが**クジラの進化**です。
陸上哺乳類の一部から、
**陸上生活
→ 水辺
→ 半水生
→ 完全な水生**
という進化が進んでいます。
この頃にはすでに初期のクジラ類が存在します。
### クジラの祖先
約5200万年前ごろには、
**パキケトゥス類**
のような初期のクジラ類が存在しています。
見た目は現在のクジラとは全く違い、**四本の脚を持つ陸上~半水生動物**です。
つまり5170万年前は、
> **「陸上哺乳類の一部が海へ戻り始めた時代」**
でもあります。
### 霊長類
霊長類も繁栄しています。
森林の樹上生活に適応し、
* 手足で枝をつかむ
* 立体視
* 樹上移動
など、後のサル・類人猿につながる特徴が発達しています。
ただし、まだ**ヒトにつながる直系の系統をこの時点で特定するのは難しい**です。
### コウモリ
コウモリもこの頃には存在します。
初期のコウモリはすでに飛翔能力を持っていました。
つまり空中では、
**鳥類+初期コウモリ**
が活動する世界です。
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### 植物
温暖な気候のため森林が非常に広く、
* 被子植物
* ヤシ類
* シダ類
* 針葉樹
などが繁栄。
現在よりも**森林が地球上の広い範囲を覆っていた**と考えられます。
草原はまだ現在ほど発達していません。
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### 大陸
大陸配置は現在に近づいていますが、まだかなり違います。
特に、
**インド亜大陸がユーラシアへ衝突しつつある**
ことが重要です。
この衝突によって、やがて**ヒマラヤ山脈**が形成されていきます。
また、オーストラリアは南極から離れつつあります。
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### 一言で言うと
> **5170万年前=「非常に暖かい森林の地球で、哺乳類が大型化し、霊長類やコウモリが繁栄し、陸上哺乳類の一部が海へ戻ってクジラへ向かう進化を始めていた世界」**
です。




