第参拾漆話 5810万年前の地球の様子を教えて
**5810万年前(約5810万年前)**は、**古第三紀・暁新世の終盤**です。6540万年前のK-Pg大量絶滅から約730万年後。地球はすでに「恐竜後」の世界になり、**哺乳類が急速に多様化している途中**です。
### 5810万年前の地球
#### 哺乳類が大型化し始める
K-Pg境界で非鳥類型恐竜が絶滅したことで空いた生態的ニッチを、哺乳類が利用しています。
この頃には、
* 肉食性の哺乳類
* 草食性の哺乳類
* 樹上性の哺乳類
* 地上性の哺乳類
などがすでに分化しています。
ただし、後の始新世に登場するような巨大なゾウ類や大型有蹄類はまだいません。
**「小型哺乳類の世界」から「大型哺乳類の世界」へ移行中**です。
### 霊長類の祖先もいる
非常に重要です。
この時代には、すでに**初期の霊長類につながる系統**が存在しています。
まだサルやヒトに似た姿ではありませんが、
> 樹上生活
> ↓
> 立体的な視覚
> ↓
> 手で枝をつかむ
> ↓
> 霊長類
という方向の進化が始まっています。
つまり、**人類につながる非常に遠い系統が存在する時代**です。
### 温暖な森林世界
気候は現在より温暖です。
熱帯・亜熱帯の森林が広く分布し、被子植物が繁栄しています。
現代のような巨大な草原はまだ発達していません。
そのため陸上では、
> 森林
> 小型哺乳類
> 鳥類
> 爬虫類
> ワニ類
といった生態系が広がっています。
### ワニ類などの爬虫類
恐竜がいなくなった後も、
* ワニ類
* カメ
* トカゲ
* ヘビ
などは生き残っています。
場所によってはワニ類がかなり大型化しています。
### 鳥類
鳥類は「生き残った恐竜」として、そのまま新しい世界へ進出。
白亜紀末の大量絶滅後に空いた生態的ニッチを利用し、多様化しています。
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### 大陸
大陸配置は現在にかなり近づいていますが、まだ大きく異なります。
* インドは北上中
* オーストラリアは南極大陸から分離しつつある
* 北大西洋が拡大
* 南米と南極・オーストラリアの位置関係も現在とは異なる
という段階です。
### そして、もうすぐ大きな温暖化
5810万年前から約1000万年後の**約5600万年前**には、
**暁新世―始新世温暖化極大(PETM)**
が起こります。
短期間に大量の炭素が大気・海洋系へ入り、急激な温暖化が起こった非常に重要なイベントです。
したがって5810万年前は、
> **「大温暖化イベントの少し前」**
という位置でもあります。
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### 一言で言えば
> **5810万年前=「恐竜なき世界で哺乳類が大型化・多様化し、霊長類につながる系統も森林の中で進化していた、暁新世末の地球」**
です。
**7360万年前→6540万年前→5810万年前**と並べると、
「恐竜の最盛期 → 大量絶滅 → 哺乳類の台頭」という地球史の大転換がかなりきれいに見えてきます。




