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「なんとなく惹かれる」を信じていい  作者: アレックス・フクリー
5)条件は「最低限の土台」に過ぎない

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5-1)導入:条件は「最低限の土台」に過ぎない

「年収〇〇万円以上、できれば都内在住、学歴は大卒以上で……」


 プロフィール欄を開いたとき、まずチェックするのは条件。これは婚活をしていればごく自然なことだと思います。自分自身が苦労しないために、生活の安定のために、そして"理想の未来"を手に入れるために。──でも、気がついたら、その「条件リスト」自体が重たくなり、いつしか自分を縛る檻になっていませんか?

 チェックリストが長くなるほど、出会いのハードルは上がります。そして「理想の相手」を探し続けるうちに、いつの間にか婚活そのものが疲弊する作業になってしまう……。そんな悪循環に陥っている方も少なくないでしょう。

 もちろん、経済力や職業、学歴などの条件が「まったく関係ない」とは言いません。むしろ、それらが合うことで安心できる人もたくさんいますし、一定の"土台"が必要なことも、厳然たる事実としてあります。けれど、ここで改めて問いたいのです。


「その条件、本当にあなたが幸せになれる理由になっていますか?」


「理想のスペック」を持つ相手と結婚したとしても、それだけで幸せな結婚生活が約束されるわけではありません。逆に言えば、あなたの設定した条件からは少し外れていても、一緒にいて心から安らげる相手との未来は、案外豊かなものかもしれないのです。

 条件が整っているのに、なぜか惹かれない。逆に、条件的には不十分なのに、なぜか一緒にいて落ち着く──そんな経験はありませんか? それは決して偶然ではなく、私たちの心が本能的に「この人との相性」を感じ取っているサインかもしれません。

 この章では、「条件=幸せ」という思い込みから一度離れてみることで、もっと自由に恋愛ができるようになるプロセスをお届けします。条件は、あなたが幸せになるための"最低限の土台"かもしれません。でも、それだけで未来が築けるわけではない。本当に大切なのは、その人と一緒にいるときの「実感」や「感覚」──つまり、"暮らせるかどうか"という現実感です。

 スペック重視から感覚重視へ。このパラダイムシフトこそが、あなたの婚活を、もっとしなやかで、もっと幸せなものにしてくれるはずです。

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