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「なんとなく惹かれる」を信じていい  作者: アレックス・フクリー
5)条件は「最低限の土台」に過ぎない

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5-2)スペックで選ぶのをやめたら、自由になった

 婚活を始めたばかりの頃は、多くの人が「どんな人と結婚したいか」を考えるとき、自然と条件から入っていきます。年収はこのくらい、学歴は最低でも〇〇大、身長は〇〇センチ以上で、できれば都内に住んでて……。気づけばプロフィール項目を埋めることに必死になっていたりする。

 たしかに、生活していくうえでの土台は大事です。いきなり「フィーリングで!」って言われても、じゃあ何を頼りにすればいいの?と思うのも当然です。それに、恋愛ではなく「結婚」となると、どうしても現実的な部分が見えてくるし、「この先の人生を一緒に生きる人」としての目線で、ある程度の条件を考えるのは当たり前。

 でも、ここでよくあるのが──条件はぴったり合っているのに、会ってもなんだか気持ちが盛り上がらない。話はできるけど、次に会いたいと思えない。なんなら、会う前からちょっと億劫。逆に、条件からはちょっと外れている人なのに、なぜかずっと一緒にいたくなるとか、話していると落ち着くとか、「なにこの人?」って思うくらい居心地がいい、とか。

 たぶん、多くの人がこの“ズレ”に戸惑った経験、あるかもしれません。

 これはあなたが間違っているわけでも、見る目がないわけでもありません。むしろ、すごく自然なこと。というのも、「条件」は、あくまで“外側”の話です。たとえば、「この人は一流企業に勤めてる」とか「年収1000万円ある」とか、「プロフィール上のスペック」は、たしかに事実としてそこにある。でも、それが「あなたにとって一緒にいて心地いいか」とか、「幸せな未来がイメージできるか」とかは、まったく別の話。

 それが腑に落ちてくると、ちょっとずつ視点が変わってくる。「なんで今まであんなに条件にこだわってたんだろう?」って思えてきたり、逆に「あのとき“ナシ”判定しちゃった人、実は会ってたらめちゃくちゃ良かったかも」と過去を思い返したりする。

 スペックで選ぶのをやめると、まずなにより、自分の気持ちが自由になります。

 たとえば、今までは「年収は600万円以上」って絞っていたけど、ふとしたきっかけで、それ以下の人と会ってみたら、めちゃくちゃ誠実で、笑いのツボが一緒で、一緒にごはん食べてるだけで楽しい──そんな出会いがあったとする。そのときに、「条件にこだわってたら、この人と出会えなかったな」と思えたら、それはもう立派な“発見”です。

 もちろん、何でもかんでも妥協してOKってことではない。たとえば「働く気がない」とか、「お金の感覚がまったく合わない」とか、人生を一緒に歩くうえで大きな溝になる部分は、ちゃんと見た方がいい。でも、「条件に当てはまらない=ナシ」と決めつけてしまうと、その人自身を見る前に、チャンスを閉じてしまってることにもなる。

 それって、もったいない。スペックから入ると、自分の直感とか、ふとした感情の動きに気づきにくくなります。「この人といると落ち着く」とか、「ちょっとだけ会いたくなる」とか、そういう“微細な惹かれ”をスルーしがちになってしまう。

 でも、本当に心が動く出会いは、案外そういう“なんかいい”から始まることが多いのです。だからこそ、いったん条件を横に置いて、目の前の相手とちゃんと会話してみる、自分の気持ちを丁寧に見つめてみる──そんな出会い方をしてみると、婚活そのものがちょっと楽になったりもします。「会わなきゃ」「比較しなきゃ」「選ばなきゃ」という“評価モード”から、「感じてみよう」「話してみよう」という“体験モード”に変わると、すごく軽くなる。そして気づきます。条件は、「絶対的な判断基準」じゃなくて、「最低限の土台」だったんだな、と。そこが整っていても、フィーリングが合わなければ難しいし、逆にちょっとぐらい条件がズレていても、感覚的に「この人となら」って思えたら、十分に未来はつくっていける。

 そんなふうに、“選ぶ目”が少しずつ柔らかくなっていくと、自分自身もラクになるし、出会いももっとおもしろくなる。スペックを手放す=自由になることなんだ、ときっと実感できるはずです。

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