第21話 死ぬこと恐れず進むべし!
「さて、久しぶりのクエストだ!アザレア!調子は!?」
アザレア、硬直。石じゃねーか!また緊張して石になってるじゃねーか!また無駄金使うやつじゃねーか!うん。ダメだ。
「ヴェルデ!お前は…まぁ、無理そうだな」
ヴェルデはそもそもギルドにいなかった。そうでしたそうでした。
さて、そんなことはどうでもいいんだ。アリスのお手並み拝見だ!正式にパーティーに入ったアリスは、上級職の大賢者らしい。剣はデカかった。
オレは受付のお姉さんにクエストを発注した。
しばらくして。ヴェルデを探すのは大変だったが、どうにか目的の場所に着いた。そこは草原。クエスト内容は、魔獣化ヤギの討伐だ。完全にいなくなるまでやるらしい。ここまでアリスは一度も言葉を発していない。
「シュン、魔獣化ヤギの選別方法は知っているのか?」
アザレアが聞いてくる。なんとも図々しい。ついさっきまで買収金のレベルアップポーションを貪っていた。
「知らんが大丈夫だ。敵探知が反応するだろう?」
アザレアは「そうか」と小さく言ってヤギの群れを眺めた。ヤギの総頭数は2000体。内1割ほどが魔獣化しているらしい。
もっと敵をバンバン倒すクエストのほうがアリスのお手並み拝見にふさわしかったのかな?
「よし、行こう、皆!」
足元でザクッと土を踏みしめる音がした。
しかぁし!これは一体一体、敵探知に反応があるかどうかを調べる拷問そのものであった。
「鑑定、鑑定、鑑定…」
一体一体鑑定をして魔獣化を見つけたら殺す。以上である。やっぱり案の定アリスのお手並み拝見には不適切なクエストだった。敵探知に反応しないとは思わなかった!
翌日。新クエスト、降臨!
「てーおー軍が来る!?」
オレは思わず酒を噴き出した。その酒はアザレアに直撃する。アザレアは呆れた顔でローブを使い顔を拭いた。一息整えてから受付のお姉さんが言う。
「そうなんです。てーおー軍襲来の感知システムが最高レベルの警報を出しました。想定される軍の総数は4部隊。てーおー軍に反発するイニッツィオの街に来ます」
てーおー軍はまおー軍の十傑と違って四天王で構成されている。4部隊が同時に来るということは、てーおー軍の四天王が全員軍を出すということになる。アザレアが酒を飲んで言う。
「4部隊ということは最大で60000人程の大軍で襲ってくる。イニッツィオのギルド登録者だけでは到底足りんぞ」
イニッツィオのギルド登録者は計100人前後。ピンチだ。この街には思い入れが…ん?待てぃ!俺の脳内を走馬灯が走り抜ける。無駄金を使う日々。バイトの日々。死にまくる日々。楽しくない!思い入れない!オレにこの街を守る義理なんてないのである!
この間京都に行きました。
八つ橋と生八つ橋では八つ橋のほうがうまいことに気づきました。マジでだからどうしたって話ですけどね!




