第20話 まおーを倒しに向かうべし!
「わっしょい、わっしょい!」
バイト。
「わんとぅー、わんとぅー」
次の日もバイト。
そしてアザレア宅へ。
「いやふざけんなよ!」
苦笑いのヴェルデ。疲労困憊しているアザレア。ふざけんなよ!オレが想像していた異世界ライフの50倍つらい!ひでぇよまじで…。
「シュン、ごめん」
ヴェルデが言う。もう今さら謝っても遅いからいいよ。
「なんで討伐に行かないんだ?シュン?」
そんなの簡単である。
「金がないからである。いいかアザレア!討伐クエストに出るには保険料の支払いをしないといけないの!100クレジットだぞ!?一人当たり!そんなに金がないんだよ!食費だけで精一杯!オレがこの街に来たときよりも生活苦しいよ!」
アザレアが珍しくしゅんとした。
喋り過ぎて息を切らしていると外からコトンと音がなった。
「なにか郵便物です。私が行ってきます」
ヴェルデが立ち上がってドアノブに手をかけた。いってらっしゃいと言おうとしたが声は出なかった。
やがて粗末な封筒をもって戻ってきた。
「おつかれ」
ヴェルデがオレの気の利いたひと言を無視して封筒をオレら3人のちょうど真ん中に置いた。オレは勢いをつけて起き上がり、あぐらをかく。そして封筒を開けた。
「金が入ってるといいなー」
アザレアが棒読みしたのを横手にオレは封筒の中から紙を取り出した。
「読み上げるぞ。
シュン御一行様へ
初めまして、アリスといいます。皆様がパーティーメンバーを募集しているとのことで手紙を送らせていただきました。よろしければお話がしたいです。愛を込めて、アリス」
沈黙であーる。
して、翌朝ギルドにて。
テーブルに向かい合わせで座る、アリスという少女とオレら。
「さて、アリス…ちゃん?」
痛っ!隣のヴェルデがオレのスネを蹴ってきた。アリスは微笑んで言う。
「はい。アリスでいいですよ。自己紹介させていただくと、私は大賢者の者です。伝説の剣士団、アルキメデス族の末裔です」
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
勝ちゲーだ!ヌルゲーだ!
「採用」
アザレアとヴェルデはオレを点の目で見てきた。その理由をオレは後々知ることになる。




