第17話 ラックの話(6)
やったか?
オレはアザレアのロープから、ギルドカードを取る。そこにラックの文字は…無いか。
「ふぅ…」
ラックのため息だ。どこに…?
するとヴェルデが反応した。矢を背中から出して、弓に装填する。その弓をグッと引いた。
「百発百中!」
矢は、地面に刺さった。
「下か。アザレア、下に行こう。ヴェルデ、ナイスだ!」
オレはヴェルデに向けてグッドのハンドサインをした。
アザレアは、珍しく空気を読んで何も言わなかった。空気を読んだのかは知らんが。
「いくぞ、シュン!瞬間移動!」
アザレアがそう唱えてからオレとヴェルデの背中を触る。
目の前が眩しくなって、思わず手で目を押さえた。
光が徐々に消え、次第になくなる。目を開けると、大きな洞窟が広がっていた。そして前には、ミミズ!?
「バレましたか」
ミミズは黒く変色し、形を変えた。
するとアザレアの目が変わった。嫌な予感…。
「シュン、ヴェルデ!今だぁ!」
今!?変身中に攻撃するのは暗黙の了解では?
そんなことを思ったがまぁいいか、と思いたった。
「天と地を統べるものよ!我に力をあたえよ!『電撃』!!」
「拡散!」
なんかラックが可哀想に見えた。
雷とたくさんの矢が変身中のラックを襲う。
馬鹿すぎる…。ただ、チャンスはいまだ。
「潜伏!」
オレはラックの裏を取った!
この間と同じ状況!今度こそいける!オレは短剣を鞘から引き抜いた。刺して殺す…これでいこう。アザレアとヴェルデの2人はオレの潜伏がバレないように気づかないふりをしてくれている。幸運なんて…オレが知能でねじ伏せる!
「氷の剣!」
変身が終わった。剣はラックを…すり抜けた。
「残念ですねぇ、天からの恵。私の変身が終わる瞬間はすべての攻撃を無効化できる。あなたはその瞬間をみごとに当てた。すごいですねぇ」
アザレアとヴェルデの攻撃も効いていない。
ラックのステータスはどうなっている…?そうだ!
「鑑定!」
ステータス確認の下級魔法!
戦力、40。違う、これじゃない…あった!運、100。カンストか。…いや待てよ。ラックの運は上限突破してるんじゃ…?
ん〜?どういうことだ?もしや…?
「アザレア!ヴェルデ!攻撃してみてくれ!」
これで確認できる…!
「なんでですか?」
「倒すためだろ、ヴェルデ!」
「私に任せろ!冷却ポンプ!」
オレの予想が正しければ…攻撃が当たればラックの運は下がるはずだ!
遅くなりました〜
気をつけます…




