表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生がリアルすぎる!?  作者: 全州明
二章 勇者マサユキ編
PR
27/28

燃え盛る

 それから数ヶ月間、僕らは億万長者を目指し、より強い武器や防具を求めてダンジョンを回った。そんなある日のことだ。いつものように町の宿屋で眠りについていたとき、突然襲った胸騒ぎで目が覚めた。

 予感は的中した。

「火事だ!! 起きろイアン!」

 窓の外から黒煙が上がっていたのだ。慌ててイアンを叩き起こし、ペティたちのいる隣の部屋に駆け込んだ。すると、ペティもマードラもすでに起きていて、四人で階段を駆け下り、急いで外へ出た。

 そこは、地獄絵図だった。

「何がどうなってるんだ?」

 町中が火の海に飲まれ、真っ赤に染まっている。それだけではない。逃げ出してきた人々を待ち構えていた男たちが追い剥ぎをし、金品を片っ端から奪っている。僕らが襲われなかったのは、強い冒険者が泊まっていることを恐れてのことだろうか。

「酷い……急いで助けなきゃ!」

 惨状を見て、急いで駆け出すペティ。マードラ、イアンも脇目も振らずに走り出した。

 しかし、僕は動かない。いや、動けなかった。

 なぜなら、背後からの視線に、その主に、気がついていたからだ。

「……なんでだよ」

 信じたくはなかった。

「ーーーーなんでなんだよ!!」

 しかし、

「マサユキ!!」

 その手に持った松明と、腰にぶら下げた火炎瓶が、それを許さない。

「……お前には、関係ないだろ」

 松明を投げ捨て、背中の両手剣を抜くマサユキ。その装備は泥と血にまみれ、錆びついて鈍く光っていた。一見、勇者のような頭部をのぞいた全身鎧。しかし、そのぎらりとした輝きがそれを否定している。他の盗賊たちと違って身軽な装備でないのは、逃げる必要がないからだろうか。

「こんなの、ユーリエが知ったら!!」

「ーーーーユーリエは死んだ。もう、何ヶ月も前にな」

「は?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ