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異世界転生がリアルすぎる!?  作者: 全州明
二章 勇者マサユキ編
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『ガーゴイルの蛇』壊滅作戦・その後

「ーーーー乾杯!!」

 カンッと小気味のいい音が酒場中に広がる。

 酒場が楽しげな話し声でいっぱいのなか、僕はどうにも馴染めずにいた。

「アキヒト、どうしたの? はしっこでしょんぼりして」

 一人でちびちびメロンソーダに似たジュースを飲んでいたところをペティに話しかけられた。

「いや、別に、しょんぼりは、してないけど……」

「けど?」

「こんなことしてて、いいのかなって」

 テーブルに影が差したかと思うと、ペティの後ろからラングが現れた。顔が赤くないところ見ると、ラングもほとんど飲んでいないようだ。

「まぁそういうな。みんな、ずっと気を張ってたんだ。そろそろはっちゃけとかないと、持たないんだろ」

「でも、まだマサユキたちが戦ってるんじゃ……」

「まぁな。でも、俺たちは奴らのアジトを壊滅させた。それも事実だろ?」

「それは、そうですけど」

 それでも、僕は馴染めなかった。どうしてなのかはわからない。ラングの言っていることが間違っているとは思わない。けれど。

 どうしてか、そわそわした。こんなことしてる場合じゃない。そうに決まってるのに、どうしたらいいのかわからない。モヤモヤした。

「ちょっと、外の空気でも吸いに行かないか?」

 ラングの誘いに僕は乗ることにした。でないと、息がつまりそうだった。

 外は、まだ昼間だった。けど、夜風のような涼しい風が吹いていて心地がいい。少なくとも、あのまま酒場にとどまっているよりはずっとましだった。

「落ち着いた?」

「うん。ありがとう」

 ペティの言葉に、さっきの自分が想像以上にイライラしていたことに気づいた。

「まぁ、確かに、仲間が戦ってる最中に打ち上げってのも、考えものかもな」

「……違うんだ。そういうことじゃなくて。ただ……」

 脳裏に、あのときのシスターさんの顔が蘇る。巨大な十字架につぶされたはずの僕ら。どうしてか、僕だけが転生した。あるいはあのシスターさんもまた、この異世界のどこかで、僕を探しているのか。

「僕、僕さ、その……」

 言いだして、いいものなのだろうか。

 二人が、こちらを振り返る。

 信じてもらえるだろうか。それ以上に、言っていいものなのだろうか。

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