南の洞窟攻略3
「多分、ガーゴイルの上位種ね」
「大丈夫、また僕の魔法で!」
イアンの手のひらから放たれる氷の小魔法。しかし緑のガーゴイルはそれを素早く飛んでかわす。
「なっ! こいつ、素早いぞ」
僕らの頭上を縦横無尽に飛び回るガーゴイル。岩の柱を旋回して交わしながら、すごいスピードで飛び回っている。
「魔法はむやみに打たないほうがいいわ。疲れて降りてきたところを狙いましょ」
「きゃっ!」
緑のガーゴイルが急旋回してマードラに飛びかかった。
「マードラ!」
かと思うと次の瞬間には飛び上がり、また岩の柱の間をかいくぐりながら飛び回る。
「ダメだ、この調子じゃこっちがやられる!」
「でも、どうすればーーーー」
ふと視線を落としたとき、足元に転がる大ぶりな石が目に止まった。
「ん? そうか!」
僕は石を左手で持ち上げると、
「みんな、しゃがんで!」
「え?」
「いいから!」
石を中空に投げ、ガーゴイルが飛び回っている方に向けて
「おりゃ!!」
力一杯殴り飛ばした。
予想通り重い音を立てて石はハンド・ニードルのトゲにあたって空中で砕け、あられとなって緑のガーゴイルに降りかかる。
『ギィェエェ!!』
その中のいくつかがガーゴイルの羽にあたった。墜落する緑のガーゴイル。
「今だ!」
「任せて!」
僕の脇を抜けて飛び出すペティ。勢いそのままに墜落してきたガーゴイルに切りかかった。黄緑の血が飛び散ると同時、緑のガーゴイルは光の柱に飲まれて消えた。




