星会
葵と凛はこちらをみつめてる。
『えー今日からこの2-1で一緒に経験を積む朝間だ。朝間、自己紹介を。』
「朝間 伸です。宜しく。」
出来るだけ目立たないように。
話しかけられないように、うすく、地味に、人に対して怖くあれ。
これが護衛では、超重要。
ここで昼休みなので、ちょっと余談を。
凛と葵。この二人は生徒会と部長連と同じくらいの権力を持つ、生徒自治団体【星会】《せいかい》。
葵が会長さん・凛が副会長さん。
内容は生徒会と部長連の中立に立ちバランスを守る事。
星会の立ち位置は、生徒会と部長連の中立といった所か。
聞いた話によると、星会は学院の有望株を集めるが、女子が多い。
さらに、会員の人数こそあまりは多くないが発言力は生徒会・部長連に勝ちさえすれ負けはない。
男女比が2・8とだったらしい。が、男子の先輩は4月で引退。
男子数0らしい。ハーレムじゃないか?って?
甘い。砂糖菓子よりも甘い。
女子は美少女で成り立っているらしいが、中で男子をこき下ろしていたらしい。
そこで雑用がいなくなったので、男子が欲しいらしい。恐ろしい話だ・・・。
さらに入ると、部長連・生徒会から睨まれるという
お得な特典付きだよ。・・・誰がいるか。
これは、後に知った話。
会長・副会長の護衛という事で、俺が勧誘されたが・・・。
~~~~先程~~~~
『素晴らしき学院にするための、星会なの。だから入って。』
凛が目を輝かす。
「ですが・・・。星会は有望株の人しか駄目って話だったらしいんですが?』
『そうです。しかし、伸は私たちの護衛。異論は認めません。』
葵が熱弁する。
入っても良いかなぁ?伸はそんなことを考えていた。
すると。一人の3年生が通っていった。
『待って下さい。北条先輩。彼が私達の新しい護衛さんで。是非星会に、入れたいので。星会がどれだけ素晴らしいか、熱弁してやってください。』
凛は、親しげに話しかける。が、北条先輩の目は死んでいた。
蛇に丸呑みにされかけている、蛙の様だ・・・。
『こんにちは。北条 雅です。星会は・・・イイデスヨ。』
死んでいる。生きてるようで死んでいる。最後はカタコトだ。
「お初にお目にかかります。朝間 伸です。」
北条先輩が俺に、目でやめておけと言っている。
『先輩?』
葵が笑顔なのに恐ろしい雰囲気で近づく。
先輩は、動きたいのに動けない。そんな感じだ。
『星会万歳。バンザーーーーイ。』
大声で叫びだす。そして走って・・・逃げた。
「辞めておきます。」
『いいえ。駄目よ。許さない。』
凛も笑っているが、目が笑っていない。
『ええ。拒否権はありませんから。』
葵も同じく、目が笑っていない。
先程の北条先輩が、逃げてから、2人はぶつぶつと、何か話し合っていた。
北条先輩。ご愁傷様。
「辞めておきます。」
『いいえ。駄目よ。許さない。』
凛が、一歩近づいてくる。
『ええ。拒否権はありませんから。』
また一歩葵が近づく。
・・・。正論でこの二人を突破できるわけがないが、足掻く。星会は・・・まずい。
「しかし、星会に入らなくても護衛は出来ますよね?」
待ってましたと言わんばかりに、葵がすかさず反論してくる。
『では、星会に入った方が、圧倒的に効率的ですね。もし、私が仕事の時に、伸が近くにいなくて私が何かに狙われた時、どうしますか?』
『そうねぇ。責任取るって事じゃすまないわよ。切腹ね。』
「・・・。」




