偽?
「おい。アンタ。葵さんじゃねぇな。どういうつもりだ。」
『どーも。偽の葵様です。』
やはりそうだ。ぱっと見全然本物か偽者か区別がつかなかったが。
・・・それは、護衛としてどーなんだろう?
そもそも、早坂家はどっかのヨーロッパの国人と日本人のハーフ。
凛は髪が、黒というか少し茶色く、目は青い。葵の方は髪は金で、目が青緑。だった・・・はず。
いかに自分が情報不足か、よく分かる。
そんなことを、考えていると、
『考え事とは、余裕か?』
ボディーに向かって拳を入れに来た。
編入を前に何やってんだろ。俺。
と、打って来た拳を横にかわして、
肘を肋骨に入れようとするが、左手でするっと、いなされる。
「ん。拳法かなんかか?」
『黙れ。お前なんかに、お嬢様方の護衛など無理に決まっている。』
と次にふくらはぎあたりを蹴りに来る。
それを避けて足を上方に蹴り上げる。
いい感じに、スカートの仲が楽園に。
『ぎゃぁあああああああああああああああ。』
偽の葵が大声を上げる。バッとスカートを抑える。
「隙ありだな。」
その声と同時に後ろに倒される。
『お嫁にいけなぃいいいいいいいいいいいいいいいいいい。』
と、偽葵は逃げって行った。
取り合えず帰って来てから話し合おう。決して訴えられませんように。
「んで?本物の葵さんはこの部屋のどこに?」
にやっと笑って凛に話しかける。
『さぁ?取り合えず、見事な手つきよね。変態。』
「・・・え?聞き間違えですかね?いきなり変態呼ばわりされた気がしたんですが。」
『いいえ。よく出来た耳よ。変態。』
意外と面白い人だと思った。それに、楽園を見れたので、変態でも構いません。
「まぁ、変態はおいといて。取り合えず。葵さん出てきてくださ~い。」
と、部屋で叫んでみる。
『失礼なお出迎え。申し訳ありません。ですが、あれでは偽の私が可哀想です。』
すーっとでてきて、挨拶をする。
『自己紹介が遅れましたが、私が本物の早坂 葵です。』




