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初めまして

宴会は結局午前2時ぐらいまで続いた。

伸はパチっと目を覚ました。

「んーっ、一服でもするか。」

小さい頃から大人に囲まれ育ったので、煙草を悪いと思っていないみたいだ。

『だめだよ?何回言ったらわかるの!』

準が気配を消して伸の口元の煙草を奪う。

「うわっ。驚かすなよ。」

『明日から吸えないんだから、我慢しなよ?』

「うん。」




伸の顔には心配。不安。焦燥。など、決して良い思考はしてなさそうだ。

『やっぱり・・・心配?不安になった時とかに煙草吸うんだもんね。』

「まぁ。今日のあれもあったからな。今までに無い不安だ。

本当に・・・護れるのか、殺れるのか。」

準はふぅーとため息をして。

『まだ起こってないこと心配してどーするの?』

「そーだな。早計すぎた。・・・ありがとう。親父。」

照れながら伸は礼を言った。

『お力になれてなにより。じゃぁ、僕は寝るね。明日は朝早いけど頑張って。』

暗闇で見えないが準は満面の笑みでそう答えて帰っていった。

カチッ。と音がして、小さな明かりが灯る。

「頑張るよ。親父。」




次の朝のリフレクトはうるさかった。

『だっはっは。馬子にも衣装だな。』

健一は、伸をばしばし叩く。

「うん。今日から俺はここに寝泊りしないけど、しっかりな。」

『言われなくても。じゃぁさっさと早坂の家に挨拶しにいきな。』

「あれ?親父・・・は?」

『準さんは仕事だ。代わりに俺が見送りだな。』

「・・・そっか。じゃ、ありがと健一。」

『おう。しっかりな。』

そうやって伸は送り出された。





―――リンゴーン―――

『・・・・どちら様で?』

爺さんの声が聞こえた。

「リフレクトから派遣された、朝間 伸です。」

そこで音は切れた。

「あれ?切れた。それにしてもどデカイ家だなぁ。」

なんて独り言を言っていると、

『お入りください。』

と、声が聞こえリビングに通された。すると、

早坂二姉妹が出迎えてくれた。

「初めまして。リフレクトから来ました。朝間 伸です。」

出来るだけ爽やかに挨拶した。

『どーも。私が双子の妹の、早坂はやさか りんよ。』

と、こちらに振り向きもしないで、新聞に目を向けたまま、挨拶を済ませた。

『妹の非礼を詫びたい。私は姉の 早坂はやさか あおい

宜しくお願いする。』

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