見えない
「・・・護衛対象確認。」
とりあえず護衛対象は確認した。
でもここで、動くのは得策じゃない。
誰が?どこから。・・・気配が分からない。
そうして1分、2分、3分・・・30分と時間が経っても
動かない。そこで、相手の武器を回収しようとして、気付いた。
ナイフか何かと思ったが違う。
ただの小さな針。ただ質量はとても針とは思えない。
何か細工がしてある。小さく舌打ちをした。
「ふがいねぇ。」
『あれが・・・朝間 伸。』
小柄な男がそう呟いた。
『意外だな。お前が興味を示すなんて。』
次に高い身長が喋りかけた。
『目を狙ったんだけど、よけられた。』
『だが・・・あいつ針を避けた事に自覚が無いみたいだが?』
『でも確かに・・・。』
『まぁまぁ。そんなもんじゃないの?それなりに、それなりに自信を持ってる護衛君みたいだし。
まぁ今日は、下見だし。さっさと帰りましょうよ。お顔をパックしたいの。』
さらに、ナイスバディーの女が懐の銃器に目をやりながら
ささっと帰りだし、それにつられるように3人は消えていった。
――――ザーッ――――
『伸君?聞こえる?』
準の声が耳から聞こえてきた。
「はい。B・C・Dのガードはどーなりましたか?」
伸が珍しく焦っている。
準は、これはいい機会だと思った。
誰かは知らないが、決定的な何かを伸に気付かせたのだろう。
恐らく狙いは明日から星央に行く準が狙いだろう。
明日からはさらに大きな仕事だ。
すこしは準の気が引き締まっただろうか。
と、準はここで頭をブルブルと振った。
まずは、親として準の心配をするのが当然だろうと。
『回収したよ。皆後ろから一発だ。相当な使い手だね。』




