血
ミーティングが終わり伸はトレーニングルームに来た。
ガシャン、ガシャン
と、マシンの音が部屋に鳴り響く。
そこで伸は、考え事をしていた。
先程、準がいった言葉だった。
「仕事に慣れるな。・・・だったか。考えた事も無かった。」
分からないことも無い。
・・・ただ。準の思ったとおり全ての意味は理解できていなかった。
場所は変わり、某アーティストのライブ会場。
――――ザザーッ――――
『聞こえるか?D地点だ。』
小型のトランシーバーから音がする。
「こちら伸。A地点異常なし。」
いつもと同じやり取り。
『すまない。B地点、C地点にいたガードがやられた。気をつけ・・・』
ドンっと鈍い音がするとトランシーバーから
音が切れた。
体から緊張が走るのが分かる。こういう時こそ冷静に行動しなければならない。
伸は細心の注意を心がける。
きっとこちらの顔は、割れているのだろう。
ライブの音で何かあるのか分からない。
まして、端の方に居るのだ。
誰も気付きはしない。
周りを見渡す。リフレクトに居る護衛は色々仕込まれている。
そう簡単に3人が倒せるものなのか?
否――。
おそらく複数犯。
なのでこちらにもそろそろ・・・―――――。
空を切る音が聞こえた。
チッと頬を切る音がした気がした。
血がたれるのを理解するのに少し時間が掛かった。
避けれなかった?
いいや。
動けなかった。普段から伸もそうとう仕込まれている筈だが・・・・。




