何この空間
『いいえ。あなたは勝ったわよ。もしかして、覚えてないの?』
凛が、口を開く。
「はい。全然覚えてなくて・・・。ここ保健室ですよね?」
『そうよ・・・。』
しばし沈黙。
凛はあの戦闘を見ていた。
1人目は不意打ち。
2人目が防戦だった。だが、2人目があることをして・・・。
そこが、見えなかった。
そして一撃。3人目も速攻。
普通の奴はきっと怖いと思うだろう。
凛にとってはそんな事に興味は無く、
興味があるのは何をやって、伸がキレたのかという点。
葵が仕切りなおす
『ですが、これで伸も立派な星会役員です。』
紙を見せながら言った。
ちょっと待ったあああ、と言わんばかりに伶が反抗する。
『ちょっと、伸は生徒会役員になるのよ。副会長になるの。』
伸は頭を抱えながら、
「ちょっと待て。何で伶がここにいる?それに生徒会役員なんてゴメンだぞ?」
伶はさも当然と言った顔でこちらを見ている。
『伸が倒れたって聞いたから。それに生徒会役員のほうは決定事項よ』
凛がガコンと頭を壁に叩きつける。
『伸が伶と知り合いなのは、後で聞くからいいわ。んで、伸が寝てる間に生徒会には入らないって話したばっかじゃない。なんて聞き分けの無い奴なのよ!あんた。』
凛がまくしたてる。
葵が同調するように頷く。
『それは、伸が決めることでしょ?あんた達はただの護衛対象でしょ?』
伶は挑発するように言う。
もう駄目だ・・・何この空間。
扉の外から大きくガタンと音がした。




