左右
一人が後ろに下がる。
なめてやがる・・・。 ―――なめられてるな
右左左左右中
ッ・・・結構速い。こいつ・・・ベテランみたいだな。
がたいでブイブイいわせてくるんだったら、もっと素早く終らせられるのに。
取り合えず防御の一方の俺。
相手のリズムを崩そう。
打撃の合間に急所の腿に蹴りを入れる。
『・・・ッ。』
相手のリズムが狂った。
これはわざと隙を見せた?一旦後ろに退く。
『惜しいなぁ・・・。飛び込んできたら、KOだったんだがなぁ。』
おっさんが悔しそうに嘆く。 ―――いらいらしてるのか?
「・・・ふぅ。」
俺は、何も言わない。呼吸を整える。
焦らなくていい、じっくりだ。
落ち着け。呼吸を整えろ。 ―――それで、いいのか?
雑念が混ざる。先のことを考えるな。
無視しろ。今は目の前の奴を倒すことを考えて・・・。
『考え事かい?にーちゃん。』
バコンっと俺蹴り飛ばされた。んーっ、油断した。
『あんまりいきがってんじゃねぇぞ。【雑魚】が。』
有頂天になって俺に唾を吐いて、余裕をかますおっさん。
・・・雑魚という言葉と唾をかけられた。こいつは見事に・・・俺の過去を蘇えした。
「うぉおおおおおおおおおおおおお。」
―――そうだ。魅せろ 声がする。少し自我が残ってる、
葵と凛に目と耳を閉じててもらってよかった。
もう駄目だ。理性が・・・・・・・・・・・・・・・・・・
拳にネクタイを巻く。次の瞬間。
『ぶっ。』
おっさんは倒れていた。
だが、伸が止まらない。
3人目を倒しに、かかる。




