30.聞いちゃうと駄目な方
ぽろっと出ちゃうのはよくあること。
さて皆いかに毎日をすごしてるかな?俺はそろそろここに来て10年にはなるんじゃなかろうか。
色々悩み、考え、トライアンドエラーな日々が続くなか、あの事件からこっち、1ヶ月に1回ぐらいに減った神獣襲来イベント。
その中の地のちゃんが訪ねてきてた日に、やってしまった、ミスった、もうなーーーんもやる気しない。
ホントに無意識に呟いちゃった、「この世界の事…知らないからできないんだな。」って。
そこからはもう、地のちゃんのすごく丁寧な説明会。
全部を覚えられたわけじゃないけど、やれ宇宙の中心に神々の集まる場所がとか、神々の実験云々があーでこーで、やってもやっても滅ぶ人類があーだこーだ、これからは新参のお主らがあーしろこーしろ、押し付けられたここの神様夫婦がこの星を見つけて、僕達を環境管理にすえてあーしてこーして、右も左もわからない実験スタートからの、転移のしかたやスキルの取得のしかたまで、うん、今まで聞かないように心がけた情報各種。
止める間もない早口での説明はいくらか残りあとはスルー。
そして最後に女神からの伝言、いつ伝えるか悩んだ末に丁度いいからと言われたのが、「あまり引っ掻き回すなよ。」、怖い怖い怖い怖い。
さてそんなこんなで終止符が打たれた俺の悩み生活でした。
男神の闇夜神、女神の光昼神、神様としてまだ未熟な2人、子供なし、名前なし、与えられた役職は実験と経過観察、そして報告。
やる気まんまんな女神の怒りの矛先は俺、無意識にやらかしたのが俺、めちゃくちゃ怒られたのが俺を呼んだ男神、可哀想すぎるやろ。
まぁしょうがないよね、言葉がないと不便なんだもん、まさかそこだけ進化が早まるなんて俺は知らん。
腰ミノと箸を使ってたのも悪かったらしく、俺が生まれた猿のとこだけ早熟。
ほかに実験で作った人種はまだ言葉も喋らない奴らもいるとか。
ごめんて。
さて、そんなこんなでわかってしまった王国の先進国っぷり、あと大陸の数や形と王国の場所、天道なこの星と、燃えてない太陽と見えない月の秘密、自転はしてる、傾きなし。
地のちゃん……仕方ないから頭ナデナデしてあげようね、よく頑張りました。
悪気のないネタバレにやる気がどんどんなくなる俺と、機嫌がすこぶるいいキラッキラな笑顔の地のちゃん。
笑顔から放たれる最終兵器その1。
「そういえばナナシさんは、闇夜様の気配がスッゴく濃いので、ダンジョンに入ったら駄目ですよ♪コアが誤作動します♪」
禁止令の発令でした。
そっかぁ…この子、俺を殺しにきてるのかぁ…。
なんて思いながらナデナデ、ナデナデ。
この先どうしようかなぁ…マジで。
あの変態から聞いてたら中断させられたのに…。




