11.ギルドカードより服下さい。
城壁を抜けて
王都はいりまーす。
俺を見る皆の目が痛いでーす。剥き出しの右肩ぐらいならいるだろう!1人くらい。何なんだよ…。
さて王都内、まさかのバビロン。玄関の布ヒラが治安の良さを物語ってる。
ギルド何処だろうかとアル君の後ろをテクテク。
いや嘘だろ?ここ王城じゃいの?ギルドは国営?ギルマスは近衛兵副団長!?そこにこれで入れと…鬼かアル君!
先に服を…サイフはレニちゃんだと…尻に敷かれてたのかアル君…。
とかまさかの力関係を聞きつつギルド内へ。めちゃくちゃキレイじゃん。ガラの悪い奴がいないし!こんなのギルドじゃないよー。
「済まない。ギルドマスターをお願いしたい。」
アル君いつの間に受付に!!
「ではギルドカードをお預かりします。少々お待ち下さい。」
すんなり会えそうな空気だなぁ…これはなんかあるな。
「お待たせ致しました。こちらギルドカードをお返しします。マスターは直ぐにお会いになるそうです。執務室にお通しします。どうぞこちらへ」
ホントにすんなりいったなぁ…。俺空気なのに…視線はグサグサ刺さる。
受付がノックし中から応答が…ナルハヤすぎないかい?
「失礼します」
アル君!無言で入ろうとしてごめんよ。
「失礼しまーす」
取り敢えずセーフ。
「アル。よく戻った。それでそちらは?」
「はい。あの石の中から現れました。」
敬礼しながらなんだぁ…軍隊かな?
「ほう…私はギルドマスターをしているユニクと言う。名は」
「俺に名前はありません。」
「名がない…」
おや?考え込んだぞ?
「アルはなんと読んでいた?」
「はい。君と。」
「そうか…」
呼び方に悩んだだけ?
「では私も君と読んでも?」
「えぇ。いいですよ。」
「では君に聞こう。君は何者かね?」
えぇー…なんか漠然とした質問だなぁ。何者なんだろね?
「そうですね…ひと言で表すなら昔々の一般人です。」
「何故あそこに?」
「旅に疲れて、やることなくなって、拠点にしてたあの洞窟で寝てました。」
「寝てた…」
呆れてるし。だって寝てたもん。仕方ないじゃん。
「あの石には君以外は何が?」
「何も無いですね。作ったのも運んだのも中身も全て俺なので保証します。」
「…」
絶句辞めてー。反応に困るからさぁー。
「ふぅ…取り敢えず彼のギルドカードを作らねばな。」
「ギルドカードより服下さい。」
言ってやったぜ。
「服?ないのか?」
「ありません。マント1枚です。」
「では尚更ギルドカードとギルドから支援金を支給しよう。その2つがあれば買い物も出来る。」
ん?どゆこと!?
「説明は別室でさせよう。行っていいぞ。」
アル君立つのはや!
「失礼しました」
「失礼しましたー」
ふぅ。終わった。お偉いさんに会うのは緊張…は別にしてないか。服の前には全てが些事だ。
待ってた受付さんに案内されて別室へー




