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第2話 YX

Y サイン 意味


「Why(なぜ?)」の略

チャットやゲームなど文字数の制限がある場合、Whyの代わりに使われる。


マトリクス分析: 2つの軸で物事を整理する際、縦軸がY 。「重要度」などの指標を割り当てて分析。


回帰分析: 予測したい項目(目的変数)として、縦軸に配置する。


X サイン 意味


「ダメ」「拒否」: 両腕を交差させる(Xを作る)ジェスチャーは、「NO(禁止・中止・間違い)」を意味する。


キス: 英語圏のカジュアルなメールの最後に「X」をつけると「キス」を意味する。


閉じる・消去: パソコンやアプリの画面右上にある「X」ボタンは、その画面を閉じることを意味する。


X Y 意味


染色体: 「XY」の組み合わせは「男性」



ガゴッ!(鈍い打撃音)

ガゴゴゴゴゴゴゴっ!

(鈍い打撃音が連続している音)


「ああ!確かにそんな音でした!

こわっ!」


〈現場を見ていたインド孔雀種のインタビュー〉


「信じられます!?その怪物、

熊種くましゅよりデカイんですよ!


ああ!やっぱりぃ!!

5メートルもあったんだ!

なんなんすか?あれ?

虎の怪物ですか?


えぇ!?

あれがハムスターっ!?いやいやいやいや!

顔が肉食獣のようなっ!

学校の社会で習った太古の肉食獣の

ような顔でしたもん!


僕、飾り羽が目立たないようギューっと

体、縮ませて、恐怖でガタガタしてて…

飾り羽がザリッザリになりましたよ…

超ヘコミましたもん…

あ、今、ほら!綺麗ですか?!あざーすっ!

トリートメント頑張りましたww


え?


あー!怪物の顔を

めちゃめちゃ削ってました。


剣?!いや、違います。僕が見る限りでは、

武器とかじゃなくて!カラダひとつで

やってました!

あれは、なんて言うんですかね?

「蹴る」!じゃなくてぇ〜…

僕、あんまり格闘技詳しくなくて…


あ!それ!「膝蹴り」っ!

すっごい速さで膝が顔半分を

削っていく感じで!


ウサギ…種?あれが?

いや、どうみても獣人じゃないでしょ。

ああっ!!でも!そういえば似てます!

顔の面影っていうか、走り!?

好感度がすっごい低いけど、実力が

すっごいあの、あれ!


そう!その人!

絶兎ぜっとです!


〈インタビューの1年前〉


クラウチングスタート。

そのコツは真上に跳ねないこと。

後ろの足で地面を後方こうほう

斜め下に強く蹴り出す。何万回と繰り返された動作だ。真上に跳ねない。

よし、オレは絶兎。意識を保てる。

うん?真上に跳ねないはずだったが、X軸とY軸を入れ替えた場合、真上が俺の前になる。進行方向になる。

つまり、オレは、今、地面じゃなく、コイツの

脇腹に指を刺し、コイツの膝や腰を一歩目で砕き、二歩目、三歩目で膝を、コイツのアゴに

しこたま叩きつけルンダ。

デキル。イマノ オレナラ デキル。


「「 ゴアアアアっ! 」」

(5メートルのゴビートから繰り出されるパンチ)

ヒュッ!ドキュッ!

(絶兎がパンチを避け、指を脇腹に刺す音)

ガゴッ!(鈍い打撃音)


そうだ、クラウチングスタート。

そのコツは1歩目を大きく出しすぎず、体の近くに着地させルンダ。3歩目ぐらいまで頭は下げとけ。アゴ モ ひいてるし、防御にもナル。

膝だ。兎に角、トニカク、

コノ、ハムスター種ゴビートに

ありったけの膝をプチコム!!


ガゴゴゴゴゴゴゴっ!

(鈍い打撃音が連続している音)


オモイダセ。

アゴを目ガケテ、

もも上げだ!ひたすら、ももを上げろ!

速くなるための1歩2歩を作るために!

もも上げが疲れるぐらいだったら、

陸上やめろ。獣人レース降りろ。

俺はフィジカル王者だ!フィジカルで、

相手の頭蓋骨をォォォっ


「止まれっ!絶兎っ!」

絶兎を羽交い締めにして静止する妄兎。

「ゴアア!がっ!…ん?ああ、妄兎モート…か…」


絶兎の足元には顔の3分の2が砕け散った

ゴビート。ジャンガリアンハムスター種が

強い未練によってゴビートの死体。


「強敵だったな。だが、URはもう少し

考えて使ってくれ。私がいないところでは、

もう脳が持たんぞ」

「ふっ、ふふふ…ふは!やぁさ、しぃなぁ〜

妄兎ぉ〜」

「ああ、私はいつも優しいぞ。ほら、んしょ!

行くぞ」

絶兎を、肩に担ぎ移動する妄兎。


「あ?ああ?盗賊抱っこじゃねぇかぁ〜。

すげぇ…腕力…してんなぁ〜」

「はっ!笑えるな。君がゴビート化したら、

この腕力も10秒ともたんがな」

「あれ?ちびっ子はぁ、どうした?

冥華めいかはどこでさぼってんだぁ?」

「…………気にしないでいい。今は体を休めろ。」

ヴォン!

周りにゴビートがいないことを確認すると、

妄兎は大きめのベッドが入っているような

カプセル装置を召喚した。


プシュー!ドサっ。

カプセルの中へ絶兎を押し込み、

操作をする妄兎。

〈ピッ!ピピっ!〉

妄兎モートぉ〜…テキは?」

〈ピッ!ピピっ!〉

「大丈夫だ。ここは大丈夫だぞ。絶兎」

操作しながら答える妄兎。


「アトォ?何日ダァ〜?」

「え?」

「笑っへんなよぉ〜。あお、何日らぁ?」

「ふっふふふ…」

酒に酔っているかの口調に妄兎は

細く綺麗な眉を少し八の字にした。

困りながら笑っている、小さな子をもつ

母が、公園で浮かべる表情かもしれない。

涙を浮かべた妄兎が答えた。


「あと1日。あと1日で終わるんだよ、絶兎。」


笑っているのか、悲しんでいるのか

判別がつかない表情の妄兎が

最後の操作をする

〈ピッ〉

「ちゃんと、ちゃんとぉ、記憶と

獣人の姿をもどすんだぞ」


妄兎の頬を涙がつたう。


「あと1日だよ。絶兎…」


パシュー!

カプセルのドアが閉まった。

ドアにすがりながら、妄兎が

チカラなくうずくまる。


「愛してるよ…

たとえ『ヒト』の姿になろうと…」


絶兎は回復のための眠りについた。

泣きじゃくっていた妄兎に反応もせずに。


------

続く

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