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一瞬の交錯 ―飛葉―
飛葉がヴァルガスの館へ滞在することになったある日。
「手合わせ?」
飛葉が目を丸くする。
「ああ」
ユーリスが頷く。
「異世界を渡り歩いているんだろう」
「……一度、見ておきたい」
ユーリスの手が、柄にかかる。
「いいけど、軽くな」
飛葉が苦笑した。
構えた、その瞬間。
空気が、変わる。
踏み込み――
次の瞬間、距離が開いていた。
沈黙。
「……なるほど」
ユーリスが低く呟く。
飛葉は肩をすくめる。
「まぁ、こんなもんだろ」
何事もなかったように、笑った。
結花は目を細める。
「……動いたのは、見えたんですけど……」
「……あれ、相当な曲者じゃん」
サイガは軽く息を吐いた。




