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スキルマイスターの苦悩  作者: 水田万里
2/22

事の発端。

シャワーで流したばかりの髪を優しくない日射しが容赦なく照りつける。


「心頭滅却心頭滅却心頭滅却」


涼しいどころか余計暑くなった気がする。


ペダルを漕ぐ足に力が入る。


さすがにボーッとしてきた、ホントヤダ早く冬にならねーかなぁ。

冬になったとたんその逆を思うとわかりきっている辺りが、無駄に年を重ねていないという証拠だな。


そんな下らないことを考えていると通り馴れた道にもかかわらず縁石に乗り上げるというダイナミックなミステイク。


あ、やべ



バランスを崩した身体が車道へと飛び出す。


ギギキィー


あダメかも


言わずもがなである。


車道は車の道と書いて車道なのだ。


ぱっとしねー人生だったなぁとか天国に行けますようにとか祈る時間は与えてくれなかった。


見る間に大きくなる自動車


「危ない!!!!」


ドンッ!と身体が更に前方へ逃がされる。


嘘だろ……


俺の目に写ったのは手を伸ばした状態の学ランを着た学生であった。


ゴシャ


そこで俺の意識は途絶えた。







あれ?


どこだここ?


「目が覚めたかね」


あ?目が覚めたとは?っつーか道路じゃない?

なにどういうこと?意味がわからん


「焦るな」


いや焦るでしょ

というかだれ?あ!!あの子は?!

っつーか俺はなんで……


「順を追って説明するから増す落ち着かぬか」


あぁ、ああぁはい。ごめんなさい、


「まずワシは御主の世界でいうところの神、というのが一番近いの。」


そうか死んだのか!ってなんでだよ!

折角助けてくれたのになんで俺が死んでるんだよ


「押されて助かったと?それは思い過ごしじゃ、押された先も道路じゃよ、対向車線じゃ。」


くふっ。くふふっ。


ちょっとうけるわ、たしかにそうだわ、


「ちなみに助けにはいった子は無事じゃよ。

引いたのが軽自動車だったからの。」


え……じゃあ俺は?何に引かれたわけよ?


「50tラフター。」


不遇すぎるでしょ!!!!

まだ軽自動車なら助かったかもじゃん!


「端的にいうとそうじゃ、だからここにいるのだ。」


その心はなんなのよ。


「殺したのはあの少年かもしれんが、罰することなど出来ようはずもない。

あの子の助けたいという自己犠牲の心は救われるに値し、且つ称賛に値する。」


そうだろうとも、俺もそう思う。

だけどその事実は知らなければ良かったよ、知れば俺という人間が少なからずどんな感情を持つのか、神のあんたなら解りそうなもんだけどな。


「そんなこと取るに足らぬ些末なこと……とも言い難い。

なのでこうしよう、御主を転生させてやろう。」


生き返らせるとい「皆まで言わぬ」

「だが、ひとつ問題がある。」


なによ?


「御主の魂は実は一度転生しておる。」


はぁ

そんな記憶ありませんでしたが……


「当たり前じゃ、魂に刻み込まれた長期の記憶は転生する場合は削除される。」


はぁ、それで何が問題なのでしょうか?


「次の転生じゃが地球を選ぶことが出来んのじゃ。」



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