表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキルマイスターの苦悩  作者: 水田万里
11/22

ダンジョンとデストラップ

宿屋のドアを開ける。


ガラン。宿屋の名前とはイメージが違うよな。

銀の鈴というよりはただの鉄の鈴ってかんじだよな。


そんなことを思いながら、銀貨8枚をカウンターの上に置く。


「もう2泊追加していただきたいのですが。」


「毎度ありっす!」


あと、聞きたいことがあった。

「あの~この辺でご飯食べれる所ってありますか?」


「それなら噴水の脇にある酒場がオススメっすよ!あそこのパスタはすっごく美味しいっす!」


「ありがとうございます。後で早速行ってみます!」


まずは自分の部屋に戻ろう。



ふぅっ。とベッドに腰を掛け自分を鑑定する。



ナナシ


level 13


HP 440/440

MP 500/500


skill

剣術4


鑑定

スキルマイスター

魔導1


身体強化

魔力循環

魔力放出

魔力変質「雷」



やっぱりな。level上がってる……

魔力変質っていうのも増えてるし。


しかも「雷」って想像したのが電気だったからかな?

っていうかそんなに万能なものなのか?魔力って



もう一度あの身体強化をやってみる。


ジジッジジッジッ


もしかしてこいつに名前をつければ……


こいつは……「紫電。だな」


ナナシ


level 13


HP 440/440

MP 380/500


skill

剣術4


鑑定

スキルマイスター

魔導1


身体強化 「紫電」

魔力循環

魔力放出

魔力変質「雷」



おぉぉー!

やっぱ増えてる!すごいすごいっ!

これ楽しい!かっこいい!

子供の頃、いや大人になってからも憧れていた

「ヒーロー」になれるかもしれない!


るんるん気分で宿屋を出て、暗くなり始めた街を酒場に向け歩いていく。




ガチャガチャ


酒場は直ぐにわかった。

暗くなり始めているというのに此処だけ賑やかというか、喧騒に包まれていた。


とカウンターに座りオススメのパスタを頼む。


「見ない顔だな。」


店主が声を掛けてくる。

「ええ、いま田舎から出稼ぎに来てまして。」


「そうか。ならいい時期に来たな。」


「と、いいますと?」


「いま、街の西にあるダンジョンが豊穣期だからな。」


グラスを拭きながら言った


豊穣期?なんか果樹園みたいだな。


「実は今日冒険者になったばかりなんですよ。

豊穣期というのは?」


「ああ、そうなのか、道理でスレてない目をしてる。

豊穣期というのは、ダンジョンがその身体に貯めた魔石やら宝を吐き出す時期なんだ。

単純に発見率が上がっているんだよ。」



非常にいいことを聞いた。

明日の予定は決まりだな。


丁度運ばれて来たパスタを食べながらそんなことを思っていた。






明日、ダンジョンに早速赴いてみよう。


そうベッドの上で思っていた。




翌朝、昨日と同じように朝日に起こされた。


顔を洗い、朝食を食べ、乏しくなった財布の中身を確認し、ギルドへの道を歩く。


ここの気候はいい。寒くなく、動けば多少汗ばむくらいの陽気。


水のせせらぎが耳障りのいい事。


流石は水の都。


そんな事を考えているうちにギルドに到着した。


ギキィ


やっぱり今日も賑わってるよな。

あーっといたいた。


「おはようございますティアさん」

「おはようございますナナシさん。」


「今日ははじめてのクエストですか?」


「いや、今日は西のダンジョンの場所を聞きにきました。」


「そうですか!今はダンジョン豊穣期ですもんね。ギルドランクも上がりやすいですよね。」


「そうなんですか?」


「うん、そうなんですよ?

魔物を倒す度にギルドカードにポイントが貯まっていきます。するとギルドカードが変色します。それがランクアップの証拠となります。

それをギルドに提示してください。

申告しなくてもいいんですが申告しないメリットがないので是非して下さいね。」


「おぉぅ、わかりました。」


「それで場所がですねぇ……」





ここがダンジョンかぁ……


なんか「ザ・遺跡」って感じだなぁ。


門兵さんにギルドカードを提示するんだったよな。


「あの~これでは入れますよね?」


「青、E級か、ギルドからはダンジョンの事については聞いているな?」


「はい。一通り聞きました。」


「ならいい、だが無茶はするなよ。

ここは魔物もでるし罠もある。

欲目をかくと一番大切なものを失うことになるからな。」


「はい、肝に命じておきます。」



長い階段を下りていくと、そこには

幅5メートル程の通路に出た。

「松明とか無くても明るいんだな

これも魔力がかんけいしてるのかな。」


どんどん進んでいくか。っといきなりお出ましだな。


ギャギャっと鳴き声をあげながらこん棒を振りかざしてくる。


ゴブリン


HP 20/20


MP 0/0


skill




よっわよっわ

これは中々に期待が持てそうだ。


身体強化を使わずに一刀のもとにふせ。

走り出す。


そういや、ティアさんが地下三階からじゃないと、宝箱でないって言っていたもんな。


稼ぎをあげなきゃ……生きていけないっ!



地下三階に到着し早々に魔物。


だか、キラーホーネットやらゴブリンやら、

levelが低く魔石もまれにしか落とさない。


だがここからは魔物よりもトラップに気を付けないとな。


ティアさんのいう通りだとこの階からトラップがあり、しかもこの豊穣期にはどういうわけか、

デストラップという回避不可能なトラップが出現するらしい。


そのトラップの効果は様々で、一階に戻されるもの。

お金が降ってくるもの。

モンスターボックスと呼ばれる魔物部屋に飛ばされるものなど様々で。

三時間おきに場所が変わるという厄介なものなのだそうだ。

「罠だけは気を付けないとな」


カチッ



通路全体に魔方陣が浮き上がる。


やったわ、完全にやったわ。


そう思ったのもつかの間で次の瞬間にはナナシの姿は通路上より消えていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ