第95話 「Bランクの証」
翌日、ギルドに向かうと、新しいカードが俺を待っていた。
受付のリナが、丁寧に両手で差し出した。
「おめでとうございます、ゼロさん」
リナは言った。
俺は、カードを受け取った。
**ゼロ Bランク**
この街で目を覚ましてから、まだそれほど長い時間は経っていない。それなのに、Bランクまで来ることができた。
「ありがとうございます」
俺は言った。
周囲の冒険者たちが、少しざわめいていた。
「Bランクだって」
「あの若さで」
俺は少し、居心地の悪さを感じた。
ロックスが、近づいてきた。
「Bランクか」
ロックスは言った。
「大したもんだ」
「ロックスさんも、早く追いついてください」
俺は言った。
「無理を言うな」
ロックスは、少し笑った。
「俺は俺のペースで、進む」
俺は頷いた。
---
その日の午後、俺はエリナと街を歩いた。
「Bランク、おめでとう」
エリナは言った。
「ありがとう」
俺は答えた。
「なんかすごいことに、なってきたね」
エリナは続けた。
「王国内の過激派とか」
「そうだな」
俺は頷いた。
「これからも色々な問題が、出てくるかもしれない」
「大丈夫」
エリナは言った。
「一緒に、乗り越えていこう」
俺は少し微笑んだ。
「エリナも早く、ランクを上げような」
「うん、頑張る」
エリナは、力強く言った。
---
その夜、鍛冶屋の跡でカルロと、これまでのことについて話した。
「Bランクに、なったか」
カルロは言った。
「順調な、成長だ」
「ありがとうございます」
俺は言った。
「カルロさんの、指導のおかげです」
「私は、少し手助けをしただけだ」
カルロは答えた。
「お前自身の努力と選択が、今のお前を作っている」
俺はその言葉を、静かに受け止めた。
「これからも、修行を続けます」
俺は言った。
「もちろんだ」
カルロは頷いた。
「まだ覚醒反応の制御方法も、完全には確立されていない」
俺は頷いた。
「一つ、聞いてもいいですか」
俺は言った。
「何だ」
「王国内の過激派のことです」
俺は続けた。
「これから、どう向き合っていくべきだと、思いますか」
カルロは少しえた。
「これまでと、同じだ」
カルロは答えた。
「対話の道を探る。だが、危険が迫れば、しっかりと対処する」
「単純な、答えですね」
俺は言った。
「単純だが、正しい道だと思う」
カルロは続けた。
「お前はこれまで、その道を歩んできた。これからも同じように、進めばいい」
俺は頷いた。
---
その夜宿に戻り、俺はステータス画面を確認した。
ゼロ Lv.16
HP:70/70
MP:37/37
筋力:21 敏捷:25 魔力:14 耐久:18 知力:25
スキル:なし
備考欄:◇◇◇◇◇◇
エリナも、自分のステータス画面を確認した。
エリナ Lv.8
HP:30/30
MP:21/21
筋力:10 敏捷:19 魔力:17 耐久:11 知力:14
スキル:精密投擲
二人とも、着実に成長していた。
Bランクという、新しい証を手に入れた今、また新しい責任と期待が、俺に向けられている。
だがそれでも、俺のやることは変わらない。
観察し考え対話を試み、必要なときは戦う。
窓の外を見た。二つの月が静かに輝いていた。
新しい章が、着実に進んでいく。
**次回・第96話「エリナの試練」**
> エリナがランクアップのための、独自の修行に挑む決意をする。それは鍵としての力を、さらに深く掘り下げる、危険を伴う修行だった。
Bランク昇格、無事に果たしました。周囲の期待と注目、新しい責任も感じつつ、ゼロの基本姿勢は変わりません。次回今度は、エリナの成長にスポットを当てます。
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