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【完結】悪役令嬢の裏ルート ~嫁イビリする義母と一緒に異世界へ転生したのでハメて、私は恋愛を楽しみます~  作者: 仲津山遙


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027話 ケダモノのブレイドと女性騎士カルミア

 男のロマンを潰されたヴィンスに聖剣の話をしようとすると、闇落ちしそうな雰囲気に飲まれそうになった。泡姫としては闇落ちヴィンスも推しキャラとしてありだが不機嫌になるのは目に見えているので、その話題は封印してそっとして置く事にした。

 大浴場が気に入ったので3泊して英気を養って、そろそろ帰路に着くか迷い出した頃、聖剣村の宿屋で朝にカルミアが姿を見せないので泡姫は心配する。ヴィンスに聞くとブレイドも姿を見せないようなので、それぞれの部屋に向かうとブレイドの部屋からブレイドが出て来た。続けてカルミアが出て来たので泡姫達は驚いた。

 セバスチャンの肩に引っ付いていたノワールが床に降りて駆け寄り、カルミアの匂いを嗅いだ。


「クンクンクン……緑髪は処女じゃなくニャい……むぐぐぐ!」

「聖獣様。2人が遅くなった理由は分かりましたが、ここは共有スペースなのでお控え頂きたい」


 セバスチャンが目にも止まらないスピードでノワールの口を塞いだ。ノワールを肩に戻して会議室を借りるべくセバスチャンは足早に去った。


「アリエル様、会議室を借りて来ますのじゃ」

「ええ、お願いセバス」


 2人を(ともな)って会議室に皆が移動すると、セバスチャンとリリーがお茶を入れてくれた。泡姫は口火を切った。


「カルミアが聞かれたくない人が居れば退出させるけれど?」

「いえ、私の護衛任務にも影響があるかも知れないので、皆さんに聞いて頂きたいです。妊娠(にんしん)したかも知れませんし……」

「「「「「「はぁ!?」」」」」」


 カルミアの突拍子(とっぴょうし)もない発言に皆が驚きの声を上げた。泡姫は深呼吸して落ち着いてから話した。


「2人は大人だし、そう言うことがあっても良いのだけれど、いきなり妊娠はちょっとねぇ……」

「来いっ! ブレイド!」

「い、痛たたっ!!」


 ヴィンスにヘッドロックされながら会議室の隅にブレイドは連れて行かれた。男性陣が集まってコソコソと状況確認をしているが、泡姫はレベルが高くなって耳が良くなったので丸聞こえだ。


「お前、妊娠とか本当なのか?」

「い、いや、昨夜と言うか明け方まで楽しんだが、手を出したのは今回が初めてだ。最初からカルミアの方が積極的だったんだぞ! ……ただ、最後の方に良すぎて中出し…い、痛てっ!!」

「具体的な説明に感謝じゃ」


 状況が分かったのかセバスチャンに拳でブレイドは殴られていた。話が終わった様で男性陣は元の位置に戻る。泡姫はカルミアを鑑定して見た。特に妊娠の兆候(ちょうこう)は記載されていなかった。


「カルミア。女性はね、そんなに簡単に妊娠しないのよ」

「そ、そうなんですか?!」

「月の物が起こる前後じゃないと妊娠しないのよ。前回はどのくらい前?」

「前回の月の物から半月くらいです」

「それならば大丈夫よ。それに先程、鑑定したけれど問題なかったわ。これから5日間くらいは念のために確認しましょうか」

「はいっ! アリエル様が心強いです!」

「ふふっ! これでも1人の子供を産んだ経験がありますからね。ねぇ大和」

「そうだな。俺達で狙っても1年くらいかかったよな」

「それなら中出しし放題で…い、痛ててっ!!」


 ヴィンスは拳でブレイドのこめかみを圧迫する。


「お前は反省が足りない! こういうセンシティブな話は女性の方が大変なんだからな!」

「わ、分かった、反省してま~す!」

「ふふっ!」


 ヴィンスとブレイドのやり取りを見て、カルミアが笑ったので場が和む。


「それからカルミア」

「は、はい、ヴィンス様」

「アリエルの護衛任務の件だが、もし君が妊娠や病気や怪我をしても、今は俺が居るから問題ない」

「あっ! そうですね。ヴィンス様がいらっしゃるので心強いです!」

「それからブレイド。カルミアと付き合っている認識で間違いないな?」


 ヴィンスはブレイドを睨んだ。


「え? え~と、そうなの?」

「お前なぁ……」

「ヴィンス様。ブレイドには私から迫ったので責めないでやって下さい」

「ハッキリさせて置いた方が良いですよ、カルミア」


 トレニアが忠告して来た。皆に睨まれてブレイドは観念したのか、カルミアの前に片膝を跪いて告白した。


「カルミア。こんな俺だけれど付き合ってくれ!」

「う、嬉しい! 喜んで!」


 2人は抱き合って口付けを行った。皆からの祝福が済むと、ヴィンスが忠告する。


「ブレイド。もう娼館に行ったり、不特定多数とは止めるんだぞ」

「へいへい……。カルミアとは身体の相性がバッチリだし、そんな事はしないぞっと。でも長期の遠征の時とかは許して」

「私も騎士の端くれなので、そこは理解しています。私の元に帰って来てくれるならば多くは求めません」

「俺にピッタリの子をゲット! それでヴィンスはどうなんだ?」


 今度は自分の番だと言わんばかりに、ブレイドはヴィンスにニヤリと笑った。


「どうって何だ?」

「そんなに妊娠しにくいなら、もう始めても良いんじゃないのかって意味で!」

「「!!」」


 ヴィンスと泡姫は、ブレイドにやり返されて絶句した。

 その直後、泡姫の頭の中にテオ神の念話が響いた。


『それ待った!! 魔王が復活したからアリエルちゃんは処女で居て!!』

泡姫  「こちらの性教育は、どうなっているのかしら?」

昨夜、カルミアに言われて媚薬を渡したセバスが答えた。

セバス 「貴族には(ねや)教育がありますな。アリエル様も受けられては?」

ヴィンス「駄目だ! 泡姫は俺とする!」

泡姫  「大和……」

ヴィンス「泡姫……」

ブレイド「俺も受けたい! ……ふ、ふごぉ!!」

ブレイドはカルミアの拳を腹に受けた。


次回の話は翌日の19時になります。


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