017話 媚薬の治験でプリムラ(義母)がピンチ!
泡姫からの不意打ちのキスにヴィンスが嬉しくて固まっている頃、泡姫の義母だったプリムラを金銭的に支配している富豪の息子ウォードにセバスチャンが面会を申し入れた。アリエル公女殿下の執事と言う事で即座に会ってくれるようだ。
応接室でウォードとセバスチャンが対面し、プリムラはお茶を入れてからセバスチャンが怖いので直ぐに退出した。
「……粗茶でございます。失礼します!」
「ありがとうございます。お嬢さん」
ウォードは用件を急かす。
「それでアリエル公女殿下の執事が何用かな? ママを飛び越えて…僕に用事があるのが分かんない」
「以前に媚薬が欲しいとお噂を聞いたので、お買い上げ頂けないか持ってきました」
「おっ!」
セバスチャンは懐からピンク色の小瓶を出すと机の上に置いた。ウォードは疑うように目を細めた。
「こんな奇麗な器に入っている媚薬は見た事ないな」
「ダンジョン品でアリエル様自らが鑑定なされたので、品質は保証しますよ」
「そ、それは凄い! いくらだ?」
「金貨十枚でどうでしょうか?」
「買った!!」
ウォードは呼び鈴を鳴らして狼男獣人の奴隷に金貨を持って来させると支払いした。ピンク色の小瓶を持ち上げて笑い出した。
「ぐふふっ! これでプリムラちゃんを……聞かなかった事にしてくれ」
「滅相もございません。お買い上げ頂いた品をどのように使われようと詮索しませんので。凄く効くので1口で十分かと思われます。どうぞ、楽しんでください」
セバスチャンが帰るとウォードはプリムラを寝室に呼んで、さっそく媚薬を1滴だけ混ぜた水入りのコップを用意して待った。プリムラは警戒しながら入って来る。
「ウォード様、寝室に何の用でしょうか?」
「まずはこれを飲め!」
「な、何でしょう、これは?」
「庇護で利子が……」
「わ、分かりました! ええいっ……ゴクゴク。ううん?」
プリムラはコップを一気に呷って飲むと、身体の変化が即座に現れた。身体の違和感に木製のコップを落としてしまい転がって行った。
「な、何だか身体が火照って来たような?」
「1滴では駄目か。ワンコ、全部飲ませろ!」
「はい、坊ちゃま」
「えっ?!」
プリムラの背後になるカーテンの陰に狼男獣人の奴隷が隠れていたようで、ピンク色の小瓶を翳しながらプリムラに迫って来た。プリムラは危機感を感じてウォードの座るベッドの方に逃げる。
「い、嫌っ!!」
「観念してください、我々はウォード様に逆らえません」
「そ、そうだけれど……あっ!」
「うわっ!!」
狼男獣人の奴隷が木製のコップに躓いて転んだ。その拍子にピンク色の小瓶が勢いよく飛んで行って天井に衝突し、その衝撃で中身の媚薬が振りまかれる。運悪く高額だった媚薬がぶちまけられる様を見ていたウォードの口があんぐりと開き、媚薬の一部が口の中に飛び込んで行った。残りの媚薬は口を開けて転がった狼男獣人の奴隷の口中に命中する。
ゴクンッ! ゴクンッ!
ほぼ同時に媚薬を嚥下する音がすると、ウォードと狼男獣人の奴隷は身体を振るわせて痙攣し絶頂してしまった。媚薬によって外からの刺激に対しての反応が上がり、痙攣が続くと脳が耐えられなかったようで2人は白目を剥いて失神した。
突然に何者かが音も立てずに天井から降り立った。セバスチャンである。失神している2人の身体を探って状態を確認すると言い放った。
「ふむ……。この媚薬は人には過ぎたる薬の様ですね。失神薬としては使えますかな。濃度によって拷問に使えるか見て見たかったのですが、しかし運のない男ですね……。お嬢さん、もうこの薬はウォードには売らないので、安心して下さい。ああ、それから儂が見ていた事は秘密になさるように。口が滑ると大変なことになりますよ!」
「ひっ、ひいっ!!」
セバスチャンの本気の威圧で、また粗相をしたプリムラはコクコクと激しく頷いた。
プリムラに与えたのが最初に1滴だったのは、媚薬が高いからウォードがケチった為です。
セバスは失神している2人の身体を探って詳しく状態を確認した。
プリムラ「な、何をしているの?」
セバス 「半分量で絶頂後に失神して萎えないとは素晴らしいですな!」
セバスはプリムラを見る。
セバス 「是非、今度は女性に……」
プリムラ「こ、怖い……」
次回の話は翌日の19時になります。
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