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4/18

第4話 おまけ:ノムリシュ騒動時のスポーツ新聞記事

おとぎ話はおわりさ……

# 日刊コスモやきう 泉州版


## 暴徒ファン、ノムリシュ監督とブヒーヒヘッドコーチへ怒りのマッスルドッキング


### スパローズ、モブズに「4-33」歴史的惨敗 試合後インタビューで火に油 ノムリシュ監督は辞任へ


**【潮見フェニックス宇宙港発】**


泉大津フェニックス・スパローズは昨日、本拠地フェニックス・スタジアムで行われたサテライトジュピター・雑魚川モブズ戦に**4-33**で敗れた。


常時優勝候補に名を連ねる強豪モブズを相手に、スパローズ打線は4得点を挙げる健闘を見せたものの、投手陣がそれを遥かに上回る勢いで炎上。


序盤から失点を重ね、試合中盤には勝敗への興味を失った一部観客が、売店の焼きそばや酒類の品評会を始めるなど、スタンドには早くも終戦ムードが漂った。


それでも最後まで声援を送り続けたファンを待っていたのは、あまりにも無慈悲な**「4-33」**のスコアだった。


しかし、本当の惨劇は試合終了後に起きた。


敗戦インタビューに応じたテック・ノムリシュ監督は、歴史的大敗について問われると、しばし虚空を見つめた後、


> そうさ......俺は......

> SENSHUたちは頑張った。

> モブズから4......点も取った。

> MIRAI......は明るい。

> それで充分じゃないですか。

> **お と ぎ ば な し は 終 わ り さ ......**


とコメント。


発言の詳細な意味については現在も専門家の間で解釈が分かれているが、**少なくとも反省していないことだけは満場一致で確認された。**


この発言が大型ビジョンを通じて場内へ流れると、それまで比較的秩序を保っていたスパローズファンの一部が激昂。


「33点取られといて何がおとぎばなしじゃ!」


「こっちは現実を見せられとんねん!」


「阪神関係ないやろ!」


などの怒号が飛び交い、球場周辺は一時騒然となった。


混乱の中、ノムリシュ監督と腹心のグロブ・ブヒーヒヘッドコーチがファン数名に取り囲まれ、**怒りのマッスルドッキング**を受けて昏倒。


両名は直ちに救護班によって搬送された。幸い生命に別状はないという。


球団は深夜、ノムリシュ監督から提出された辞任届を受理したと発表。


後任の監督代行には**フジット・テンパス打撃コーチ**、ヘッドコーチには**サットス・マツイ戦術分析メンター**が就任する。


なお、偶然家族と試合を観戦していた第96分隊司令**ジャン・クロウェン氏**も暴動鎮圧に参加。


治安部隊との連携により事態は収束したものの、クロウェン氏は予定していた家族サービスを中断することとなった。


関係者によれば、帰宅後、子供から


> **「お父さんなんか大嫌い!(´;ω;`)」**


との厳しい言葉を浴びせられたという。


クロウェン氏の胃壁および毛根の状態が懸念される。


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## 試合結果


**サテライトジュピター・雑魚川モブズ 33**

**泉大津フェニックス・スパローズ 4**


## スパローズ球団人事


**辞任**

監督 テック・ノムリシュ


**監督代行**

打撃コーチ フジット・テンパス


**ヘッドコーチ**

戦術分析メンター サットス・マツイ


**負傷**

前監督 テック・ノムリシュ

前ヘッドコーチ グロブ・ブヒーヒ

※ともにマッスルドッキングによる


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## 記者寸評


4点取った。


確かに4点取った。


強豪モブズから4点を奪ったこと自体は評価してよいだろう。


**ただし33点取られている。**


おとぎばなしは終わりさ......。


――**日刊コスモやきう・潮見番 寸評**


* * * * * *


# 日刊コスモやきう 泉州版


## おとぎばなしは、終わってなかった!!


### ダフネ奇跡の逆転満塁弾!! スパローズ、王者モブズを5×-4撃破


#### 前日「4-33」の悪夢から一夜――フェニックス・スタジアム狂喜乱舞


**【潮見フェニックス宇宙港発】**


これが、やきうだ。


泉大津フェニックス・スパローズは昨日、本拠地フェニックス・スタジアムでサテライトジュピター・雑魚川モブズと対戦。


9回裏二死満塁、絶望的な3点を追う土壇場から**ダフネ三塁手が逆転サヨナラ満塁本塁打**を放ち、**5×-4**で劇的勝利を収めた。


わずか24時間前、同じ相手に**4-33**。歴史的惨敗の末、テック・ノムリシュ前監督とグロブ・ブヒーヒ前ヘッドコーチが暴徒化したファンから怒りのマッスルドッキングを受け、ノムリシュ監督が辞任。


球団史上でも屈指の暗黒がフェニックス・スタジアムを覆った。


だが――


**おとぎばなしは、終わっていなかった。**


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## セルテス粘投 6回3失点


先発セルテスは、強力モブズ打線を相手に初回から走者を背負う苦しい投球。それでも要所を締め、**6回3失点**。


打線の援護に恵まれない中、前日33得点を叩き出したモブズ打線を相手に試合を壊さず、後続へ望みをつないだ。


降板時、スタンドからは大きな拍手。前日の惨状を目撃したファンからは、


> **「ピッチャーが6回まで投げて3点しか取られてない!」**


との驚きの声も上がった。


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## また茂部山! 9回痛恨被弾


スパローズはその後、細かな継投で食らいついた。


しかし9回表、クローザー・ザードがモブズ7番**茂部山**に痛恨の一発を浴びる。


リードは広がり、スタンドには「ああ、やっぱり」という空気が漂った。


それでもザードは後続を断ち切り、最後の攻撃へ望みを残した。


そして9回裏――。


# 二死満塁!!


# ダフネ!!


# フルカウント!!


モブズ投手陣が四死球で走者をためる。さらに、常勝軍団には珍しい守備の失策まで重なった。


二死満塁。打席には**ダフネ**。


昨シーズン、サタンリング・カッシーニウィザーズを自由契約。他球団から声はかからず、トライアウトを経てスパローズが獲得した苦労人だ。


カウントは3-2。満員のフェニックス・スタジアムが息を呑む。


そして――


### **振り抜いた。**


打球は高々と舞い上がり、そのまま外野スタンドへ。


**逆転。サヨナラ。満塁本塁打。**


昨日33点を奪われた相手に、


## **5×-4。**


ダフネが本塁を踏んだ瞬間、フェニックス・スタジアムは爆発した。


見知らぬファン同士が抱き合い、泣き、叫び、タオルを振り回す。


前日には監督へマッスルドッキングを敢行した一部ファンからも、


> **「俺たちは最初から信じてたぞォォォ!!」**


との声が上がった。


**昨日の紙面および証言記録とは一致しない。**


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## テンパス代行、初陣で大金星


ノムリシュ前監督の辞任を受け、急きょ指揮を執った**フジット・テンパス監督代行**は、初陣で常勝モブズから白星。


新ヘッドコーチの**サットス・マツイ戦術分析メンター**とともに、就任からわずか一日で劇的勝利を演出した。


試合後、テンパス代行は、


> 「昨日は昨日です。今日は今日です。明日のことは明日考えます」


とコメント。


その意味が容易に理解できることから、ファンの間では、


**「監督が普通の日本語を喋っている」**


と安堵の声が広がっている。


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## ダフネ、一夜で泉大津の英雄に


決勝弾を放ったダフネは、ホームベース付近でチームメートにもみくちゃにされた。


昨季限りでウィザーズを自由契約となり、トライアウトから這い上がった苦労人。その一振りが、前日の惨敗と暴動に沈んだ泉大津を一夜で歓喜へ変えた。


試合後もスタンドからは長時間、**「ダーフーネ! ダーフーネ!」**の大合唱。


球団公式ショップでは試合終了直後からダフネ関連商品の注文が殺到し、一部商品が品切れとなった。


**昨日までほとんど売れていなかった。**


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## そしてクロウェン司令は――また休日返上


一方、前日の暴動を偶然現地で家族と観戦し、鎮圧活動へ駆り出されたスペースガーディアン第96分隊司令**ジャン・クロウェン氏**は、この日も本来休日だった。


前日に中断した家族サービスの埋め合わせを予定していたものの、急な案件により職場へ呼び戻され、**二日連続で休日を返上**。


そのため、球団史に残る逆転劇を家族と観戦する機会も失った。


関係者によれば、帰宅後、子供から、


> **「お父さんなんか、もう知らない!(´;ω;`)」**


と言われたという。


前日に続き、クロウェン氏の**胃壁と毛根がハイスラでボコられた**ものとみられる。


なお、かつてクロウェン司令の部下だったスペースライダー・星永哲人氏は、この一報を知り、


> **「司令......(´;ω;`)ウッ...」**


と旧上司を悼んだという。


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## 試合結果


**サテライトジュピター・雑魚川モブズ 4**

**泉大津フェニックス・スパローズ 5×**


- 勝利:スパローズ

- 決勝打:**ダフネ 逆転サヨナラ満塁本塁打**

- 先発:セルテス 6回3失点

- クローザー:ザード 9回表、茂部山に被弾するも後続を断つ


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## 日刊コスモやきう・潮見番 記者寸評


昨日、弊紙はこう書いた。


> **「4点取った。確かに4点取った。ただし33点取られている。」**


本日は訂正する。


**5点取った。**


確かに5点取った。


しかも相手は、昨日33点を取ったモブズである。


ならば言うことは一つしかない。


# **今年のスパローズは優勝する。**


異論は明日聞く。


――**日刊コスモやきう・潮見番**


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