表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【連載版】転生したら断罪の場でヤジを飛ばして石を投げるモブ平民だった  作者: Vou
第三章 猟奇的な辺境編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/63

第五十三話 東方辺境伯の不可解な断罪5

 混乱の後始末に目処が立ったので、俺たちは詳しい状況をジークフリートに報告した。


「東方辺境伯は『魔女』セラフィナの呪いを受けて操られていたようだ」


 ジークフリートが言った。


「オットー様は正気に戻られたのですか?」


 クローデリアが尋ねると、ジークフリートが頷く。


「はい、詳しいことはこれから聞きますが、領民を殺していないと供述を変えています。話す様子を見ても、意識ははっきりしています」


 クローデリアは安堵した表情を見せる。


「しかし、なぜセラフィナは東方の辺境を標的にしたのでしょうか? どこでもよかったのかもしれませんが……」


 俺は疑問に思っていたことを尋ねた。


「セラフィナの最終目的は、王都と王政府への復讐だったのだろうが……まあ、それも逆恨みだがな。自分であれだけひどい事件を起こしておいて、失敗の腹いせに王都を狙うなど……。

 ともかく、呪具となった舌を集めるには、東方の辺境が最も簡単だったのだろう。東方の辺境の人々は、王都から来た元聖女とでも言えば、従順になるだろうからな。辺境の人間であればセラフィナの顔など見たこともないだろうし、光の魔法でも見せておけば信じてしまうだろう。操るのも騙すのも殺害するのも簡単だっただろう」


 納得がいくような、いかないような……。そもそも今まで辺境の人々に興味を持ったこともなかったから、そんなものだと言われても、俺は釈然としない。


「それにしても、北方に続いて東方まで、なぜ辺境で事件が起きているんですかね。北方の事件はセラフィナが犯人ではなさそうですよね。手足を切断する必要はなかったわけですし」


「『反断罪戦線』の呪い……」


 クローデリアが呟く。


 聖女エリシアが残した言葉が思い起こされる。「種は蒔かれた」と彼女は言った。反断罪戦線の精神が、「断罪」を非難するために猟奇的な連続殺人を起こしているというのか?


「北方の事件は引き続き調査する。なかなか根深い事件かもしれんが……」


「何かわかったことがあるのですか?」


「……いや、まだ話すことはできないが、核心には近づいている」


 何だよ、それ。


「わかったら教えてくださいよ。あの犯人こそ、ちゃんと断罪しないといけないですから」


 そう言う俺に、ジークフリートは曖昧な苦笑いを返した。


「次は南方ですかね」


 何気なく言ったつもりが、ジークフリートの顔がこわばった。


 なんかありそうだな……。もう猟奇事件はうんざりなんだけど……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ