T.2 〜新たな世界と自分〜
眼球は正直者だ。わずかな光でも決して当たれば
その存在を認知する。
そうやって、脳に働きかけて体を起こそうとする。
きっとあの事故から自分は助かったのだろう
そうに違いない、そして自分だけ白く清潔な病院
のベッドでミイラみたいに包帯をぐるぐる巻きに
されて、ジンの代わりに助かったのだ。
なぜ庇ったんだジン...................
夢があると熱く語っていた。
昔自分の家を建ててくれた。建築家のようになり
たいと、..........言っていたのに......
僕が彼よりも価値のある人だと思えないのだ。
ぁあ....目を開けるのが怖い.........それでも一人で
殻にこもり逃げたくはないと思った。
だから
勇気を出して
目を開けた
そこは、今まで見たことのない緑の楽園だった。
感動とここはどこなのだろう?というような
二つの入り混じった思いがあった。
完全に病院という気はしない、
それよりもまだ夢の中という方が、筋が通ってい
るように思えた。
其れほどまでに、幻想的だった。
大きな木々はお互いが絡み合うように、
支えていて薄く青い光をたずさえてをり
木々の合間を走るツタも相まって
ラピスラズリーのネックレスがそこらじゅうでつくられていた。
あぁ、美しなぁと感動していると、
ふと、木々の窪みに綺麗な雨水溜まっているのが
見えた。
興味が湧いて、すんすんと近づく
ある?おかしい なぜすんすんなんて音がなるの
だ?
人が歩けば 多少の音はすれど、こんな音はなるは
ずがないのだ。
いや手足が見えないのだ。いや、当たり前だな
ぁ、あの事故の後ならしかない、そう普通とは体
が違うはずなのだ。でも、息が普通に据えるし吐
けるのだ。あまりにも奇妙すぎる。
さぁ、早く覗かないとと一人焦って水溜りに向かった。
絶望と言うのは、十数年生きてきたがしなかった
ここまでは................
水溜りにうっていたのは、
目つきの悪いトマトだった。
ついに、トマトになってしまったクレトです。
段々と物語が動き始めますので、どうぞ楽しみにしていてください(^∇^)




