14話 !大型ダンジョン! その6
(歩き始めるユウマ)
【ユウマ】行くぞ!9階層のフロアボスを倒して、このダンジョンを攻略するぞ〜!
【みんな】
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(フロアボスのあるボスの間までゆっくりと歩いていくユウマ達)
【ユウマ】(9階層のフロアボス、しかもとびきり強い可能性がある、か)
【ユウマ】(今のスイが手に負えないほどの強さだったら全方位斬撃を使うか)
(敵のいないフロアを歩き回り、フロアボスいるボスの間まで歩く)
【ユウマ】よし
【アズベルト】着きましたね、敵がいないならボスの間まで一直線でもいい気がするが、
【ヘイズ】まぁいいだろ、そんなことよりも今の問題は…
【アズベルト】あぁそうだな
【ユウマ】この先に何がいるのかが、問題だな
(勇気を決して扉を開ける)
うぃぃぃぃん(扉が開く音)
(扉の先に広がるボスの間、そこにいるのはとても大きな竜の姿が、)
【みんな】!??
【アズベルト】(小声)おい、これってドラゴンだよな?
【キルス】えぇ、しかも結構大きいわよ
【ヘイズ】やべぇな、これ大丈夫か?倒せるのかよ
【ハルビナ】ユウマさん達を信じるしかないですよ…
【ユウマ】………
(ユウマや他のみんなも目の前に大きなドラゴンがいるからかその場に立ち尽くしていた)
【ユウマ】………
【ユウマ】(ハク、これ倒せるか?)
【ハク】(主様なら楽勝ですが、スイ様だと傷は負わせられても倒すことは難しいかと)
【ユウマ】(なるほどな〜、じゃあ俺が戦うしかないか)
【ハク】(いえ、私もいますよ?)
【ユウマ】(そっか、ハクは俺よりも強かったわ)
【ハク】(今はそうですね、なので今回は私が戦ってもいいでしょうか?)
【ユウマ】(いいよ、ハクも活躍したいよな。でも気をつけてな)
【ハク】(わかりました)
(ハクは一歩前に足を出し、ドラゴンの前まで行く)
【ドラゴン】ぐるるるる…
【ハク】あなたの相手は私です!
【ドラゴン】ぐるるるぁ!
(ドラゴンは羽ばたき、地上から飛び立った)
【ユウマ】(このボスの間だけ異様に天井が広かった理由が今わかったな)
【ドラゴン】ぐるるる…
【ドラゴン】ぐるるらぁ!
(ドラゴンは口から大きな炎の玉を出した)
【ハク】上級氷魔法「ラングラ」!
(二つが空中でぶつかり、衝撃波がユウマ達を襲う)
【ユウマ達】うわ〜!!
【ハク】「ラングラ」!
ビュン
【ドラゴン】ぐるるる
(ドラゴンの顔に「ラングラ」があたり、ドラゴンの顔が少し凍った)
【ハク】(よし、これであとは…)
【ドラゴン】…………ぐるるるらぁ!
バキーン
(氷が砕け、ドラゴンは口から炎息を放った)
【ハク】っは!?
(ハクはブレスに呑まれ、姿が見えなくなった)
【ユウマ】ハク!!
(ブレスが消えると、ハクは無傷で立っていた)
【ユウマ】ほっ…(安堵する)
【ハク】(危なかった、あと少し反応するのが遅れていたら火傷を負っていましたね)
【ハク】上級氷魔法「アイズエイジ」!
(ハクがそう唱えるとハクの足元から氷が生成されていく)
メキメキメキ…
【ユウマ達】???(困惑している)
【ユウマ】(なんだこれ?何をした?)
(氷は徐々にボスの間全体に氷が張り巡らされ、最終的には部屋全体が氷に覆われてしまった)
【スイ】涼しぃ〜!!
【ユウマ】あたり一面氷だ…
【キルス】ツルツル滑るぅ〜!
【ハルビナ】これはまさか、上級氷魔法の中でも上位の魔法…「アイズエイジ」!
【ユウマ】(アイズエイジ!?アイスじゃないんかい…!)
【ドラゴン】ぐるるるる…
(ドラゴンはハクを睨みつけている)
【ハク】氷魔法「アイズフロウ」
【ハク】ふぅ〜(息を吐く)
(ハクの吐いた息はまるで吹雪のようなものだった、ものすごく冷たそうな冷気が放たれているのがわかるほど)
【ドラゴン】ぐるるるる…
(吐息がドラゴンに当たると、一瞬でドラゴンが氷漬けになった)
【ユウマ】何!??
【ハク】ふぅ、よし
(ハクはユウマの元へ行き)
【ハク】主様、制圧しました。
【ユウマ】これ、どういうこと?ドラゴンが氷漬けになって、もう動かないの?
【ハク】はい、ここまで凍らせたらもうドラゴンといえど動けません!というか体の内側までこおらせているので肺とか心臓とかも動いてません!
【ユウマ】え、えぇ?まじかよ…
(ユウマはアズベルト達を呼び、ドラゴンの容体や今の状況などを話した)
【ユウマ】っということです。ハクが言うにはあとは氷を砕くほどの一撃を入れれば簡単に全て砕けてドラゴンを倒せるようです。
【アズベルト】なるほどぉ…
【ヘイズ】(小声)あのドラゴンをあんなちっちゃい子1人で倒すなんて…
【キルス】(小声)とんでもないわね…
【アズベルト】本当にすごいですね、ユウマさんのパーティーは
【ユウマ】いえいえ、そんなことは、
【アズベルト】そんなことないですよ!
(肩をまたがっしりと掴まれたユウマ)
【アズベルト】ドラゴンは一体倒すだけでも冒険者ランクがSランクに即昇格できるほどですよ!?
【アズベルト】それをハクさんは無傷であっという間にドラゴンを制圧し、氷漬けだがこれはもう倒したと言ってもいいほどだ!
【アズベルト】だからこれはものすごく名誉なことなんだ、今の世の中ドラゴンを無傷で倒せるやつなんかごく僅かしかいないんだ!
【ユウマ】な、なるほど〜……
(やっぱりこの人は熱いな〜、ものすごく熱心だ…)
(その後ユウマは氷魔法のアイズで氷を砕き、ドラゴンを倒した)
バキーン!
【ユウマ】よし、じゃああの扉を…
(入った扉とは向かい側にある扉に行き)
【ユウマ】(この先は終点か、それとも階段か…フロアマップでは階段はあったはずだが…)
うぃぃぃぃん(扉が開く音)
(扉の先には階段があった)
【みんな】げっ……
【ヘイズ】おいおい、あれで最後じゃなかったのかよ…
【キルス】言ったいつまで続くんでしょうか…このままだと超大型ダンジョンになってしまいますよ
【ユウマ】とりあえず降ってみましょう!
(階段を下り、10階層?へつく)
【ユウマ】………これは…
(ユウマ達が目にした光景は、一面金ピカに光り輝く宝物庫だった)
【スイ】おぉ〜✨
【みんな】おぉ〜✨
【ユウマ】おおぉ…すごいな
(フォースファクトのみんなは駆け足で金貨の山へと向かった)
【キルス】おぉ〜✨、これはすごいですよ〜!
【ヘイズ】これだけあれば一生遊んで暮らせるぞ!
【ハルビナ】これは、魔道書!?こんなものまであるなんて…
【アズベルト】ユウマさん、本当にありがとうございます!!ここまで来れたのはユウマさん達がいたからです!
【ユウマ】いえいえ、ですがこの金貨の量はものすごいですね
【アズベルト】ですね、金貨の量だけじゃなく、武器とか魔導書なんかもあるなんて…
【ユウマ】ところでアズベルトさん。
【アズベルト】はい?
【ユウマ】この金貨の量、流石に全て持っていくわけにはいかないので半分くらい貰ってくれませんか?
【アズベルト】えっ!?いいんですか!?
【ユウマ】はい、もしよければどうぞ
(深く頭を下げて)
【アズベルト】本当にありがとうございます!
(こうして宝物庫にある金貨およそ数千枚以上と色々な武器や魔導書なんかを持ち帰った)
(こうしてダンジョンを出たユウマ達は新規ダンジョンの調査パーティー達が報告をしあう場である大きな仮設テントに向かう)
【ユウマ】もう夕方か〜
(仮設テントの入り口の垂れ幕を手でのけぞると)
【ユウマ】ど、どうも〜
(テントの中には何人か人がいて、その奥になんか威厳がある人がいた)
【ユウマ】(どうしよう、何を話したらいいのか…)
(ユウマがあたふたしているとアズベルトが声を出す)
【アズベルト】ダンジョン調査の報告をしに来ました。
(すると奥にいた威厳のある人が椅子から立ち、声を出す)
【威厳がある人】報告か、どうだった?
【アズベルト】ダンジョンを攻略しました。
【周りにいる人】えぇ!??
ガヤガヤ、ザワザワ
(ダンジョン攻略の言葉を言った瞬間から周りがすごくざわつき始めた)
【威厳がある人】全員、静まるように
(そう言った瞬間、一気に静かになった)
【ユウマ】(わお、この人、きっとこのダンジョン調査依頼の責任者だな)
【威厳がある人】本当にダンジョンを攻略したのか?
【アズベルト】はい、証拠に私たちにはいま手元にたくさんの金貨があります。それに魔導書なんかも
【威厳がある人】なるほどな、では代表者だけここに残るがいい。それ以外は外へ
【周りにいる人】はい!
(テント内にいた数人とアズベルト、ユウマ以外のスイ達はテントの外へ出た)
【威厳がある人】さてと、アズベルト・レイ・クレイベルと、、えーと、
【ユウマ】あ、如月ユウマです。
【威厳がある人】あぁ、すまなかったな、お主らダンジョンに行く前にここへ来たか?
【ユウマ】え?、、、来て、ないです
【威厳がある人】だからだな、私が把握できてなかったのは
【ユウマ】すみません…
【威厳がある人】まぁよい、私も名前は「セント・レス・ダイジャン」という。今回のダンジョン調査依頼の責任者をしている。もともと私は王都の者だ。
【セント】ダンジョンを攻略したお主らに祝杯と名誉を授けよう
【アズベルト】お待ちください、ダンジョンを攻略できたのはユウマさんのパーティーだけで十分です!
【セント】なんと、それは誠か?
【アズベルト】はい、私たちは7階層の敵を倒せれないほどです。ですがユウマさん達は最後のフロアボスまで無傷で倒していました。
【セント】なんと!?無傷でか?
【アズベルト】はい
【セント】なるほど、それはかなりの手練れ、だがアズベルト殿は本当に祝杯と名誉はいらないのか?
【アズベルト】本当はすごく欲しいのですが、やはり自分たちでそういうのは手にしたいんです。
【アズベルト】(宝物庫のやつも、貰えないって反対したけど、ユウマさんが押し切ったからな〜)
【セント】ふむ、ではユウマ殿
【ユウマ】は、はい!
【セント】本当にダンジョンの最後のフロアボスまでも無傷で倒したのか、疑い深くてすまないが確証を持ちたい
【ユウマ】はぁ…わかりました。
【セント】あぁ!あんずるといい、祝杯と名誉はきちんと渡す。お主の実力が見たいだけだ
【ユウマ】な、なるほど、それで何をしたら?
【セント】簡単なことだ、私の一撃を受けて無傷かかすり傷だったら信じることにする、すまないが受け入れてはくれぬか?もし無傷だったら報酬を増すことを約束する。どうだ?
【ユウマ】わかりました。
【セント】よし!では外に出ようか
(テントの外に出たユウマとセント、外に出ると辺りは暗く、夜になっていた)
【セント】よし、ではいくぞ、全力で受け止めろ!
【ユウマ】(最悪斬撃で…)
【セント】上級炎魔法「終焉の炎」!
(セントの足元に巨大な魔法陣が現れ、セントの両手から小さな炎が出た)
【セント】くらえぇ!!!
(セントは炎を一つにして繰り出した、繰り出した炎は巨大な炎の光線とかした)
【ユウマ】(うわぁ、これ消せるかな〜?)
【ユウマ】全方位斬撃
ザシュザシュザシュ
(エンドフレイムの巨大な炎の光線をかき消していく)
【ユウマ】(やっぱすげぇな、このスキル)
ザシュザシュザシュ
(光線が止んだ、斬撃との衝突の際に起こった煙があたりを覆う。光線が通ったところは地面が少し削れていて真っ黒になっていた)
【セント】(ふふ〜ん、フロアボスを無傷で倒したといえどもエンドフレイムを無傷で耐えるわけぇ)
(煙が消えて視界が晴れてくると)
【セント】(見えた!怪我は……あ?)
【セント】え?え?えぇ?!
(無傷で立っているユウマを見て驚くセント)
【セント】ユウマ殿、一体どうやって無傷でエンドフレイムを…
【ユウマ】え?普通にスキルを使っただけですよ?
【セント】なに?!
【セント】(スキルを使ったとしてもかなりのものじゃなきゃ無傷では済まない。これは、ものすごい人材なのでは?私のエンドフレイムをスキルたった一つで、しかも無傷で耐えるほど。これは、王国の貴重な戦力となるに違いない!そうと決まれば…)
【セント】ユウマ殿、提案があるのだが、聞いては貰えぬか?
【ユウマ】はい、なんでしょうか?
(セントは頭を下げていう)
【セント】頼む、王都へ来てくれ!
【ユウマ】………え?




