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・32・初陣
「ついたよ」
ジョヴァンニの言葉で外を見ると古風な屋敷があった。
「一つ言っておくことがある。僕の能力はガスだ。君が吸い込むとまずいから、これをつけておいて。」
そう言ってジョヴァンニは防護マスクをよこした。僕がつけるとすぐに車のドアが開き、外に出る。
「どうやって入るんです?」
「正面突破でいいと思うんだけどね。君が前衛で」
「僕がですか?」
「君のほうが身体強化もうまいし、運動能力が高い。前衛向きだ」
「身体強化って体が熱くなるあれですか?」
「多分それ」
そんなことを言われてもできるかどうか、、、と思っていたらできた。
「おお、やっぱうまいじゃん。」
「それほどでも」
「謙遜はいいからさっさとドアぶっ壊して侵入してよ。」
言われたとおりに正門、大扉と連続で蹴破り突入する。
中に入ると、すぐに敵の戦闘員らしき人影が飛び出してきた。見たところ全員人間で、魔法で攻撃してくるやつはいない。近場の敵を格闘戦で潰し、
遠距離からの銃弾を光の帯一一言いにくいので鋼絹と呼ぶことにする一一で弾く。
一気に距離を詰めてKOし、一回の制圧が完了。
続いて二階に駆け上がり、幹部らしき人間がいる部屋に踏み込む。
そしたら先輩がガスを流し込んであっけなく作戦が終わった。時間にして約二分。
イアンにとっては少々物足りない初陣となった。




