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30/37

・30・到着

客車がゴトンと揺れて目が覚めた。

ふと見ると先輩がコートを着ていた。もう降りる駅らしい。


「もうコート着るんですか?、まだ9月ですよ?」


「ロンドンから随分と北に来てる。風邪を引いてもいいならお好きにどうぞ」


少し好奇心が出て、コートを手で持って外へ出てみた。


「ハクション!!」


外に出た瞬間くしゃみが出た。だから言ったのにという顔の先輩を横目に急いでコートを着込む。


「次から年長者の指示はしっかり聞いたほうがいいんじゃない?」


「善処します」


すこしちゃらけた先輩の言葉を軽くスルーし、支給品のカメラで周りの写真を何枚か撮る。



「どうしたんだの?写真なんか撮って。」


「一応任務地の記録を残そうかと。昔父がよくやっていたもので。」


本当は妹がやっていたことで、方法も写真じゃなくて絵日記だった。でもなぜか、それをこの人に言う気に離れなかった。


「で、どこに行くんですか?」


「ああ、伝えてなかったね。旧ロックウェル邸に向かう。」


「任務内容は?」


「抵抗組織が拠点にしてるから、拠点の破壊と首謀者たちの排除。生死問わずだから、好きにやってくれていいよ。この前みたいな暴れっぷりを期待してる」


それは困る。この前のはほとんど感覚だ。再現のしようがない。


「無理ですよ。あれは、なんというか、感覚なので。」


「火事場の馬鹿力ってやつ?」


それだ。当然、そうなんども出せる力じゃない。


「ええ、多分。けどそう簡単には再現できないので。どうしようもないですよ」


「うーん、まあ向かいながら考えるよ」


数時間前より随分となげやりだな一一一いきなりの扱いの変化に戸惑いながら、

イアンは黙ってジョヴァンニに続いた。


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