21終幕の足音
今、変われって言ったのが聞こえた。新しく来たやつはどう考えてもアルミナントより強い。雰囲気でわかる。プレッシャーが桁違いだ。しかも驚いて固まってるアルミナントをいきなり殴りつけた。しかもちゃんと 出血させてダメージを入れてる。こいつ、相当強い。少なくとも僕の三倍くらい。
「何すんだよギュスターヴ!。今勝負の途中なんだよ」
「こっちのセリフだ。あれを見ろ。どう考えても魔力が暴走してるだろうが。勝負なんて言ってる場合じゃない。今すぐミシェルを連れてこい。俺が引きつける」
「兄さんが行けばいいじゃん。俺が引き付けとくからさ。」
「お前のほうが早いだろ。あとお前の手札は強いけど少ない。俺のほうが手数で時間稼ぎできる。わかったら早くいけ。」
「わかったよ。行けば良いんでしょ、行けば」
なにか魔力の暴走がどうとか言っていたけど、アルミナントが船に戻った。誰か連れてくるとか言っていたけど、その前にこいつに殺されそうだ。
「おい、小僧」
「あー、えっと、何でしょうか」
「今おまえの魔力は暴走している。このままだとこの辺り一帯を更地にしかねない。よって、他人の魔力を強制操作できる式持ちを迎えに行かせた。ただ、その前に暴走の限界点に到達する可能性がある。よって、僕が今お前を殺す。」
「え、ちょっとまってくださいよ。何を言ってるのか全く・・」
体の二センチ左にアルミナントの火の矢、三センチ右に氷の矢が飛んできた。
「まだ話は終わってない。そして魔力がなにかも固有式がなにかもわかってないと思うけれど、とりあえず雰囲気で察しろ。それと僕の固有式は他人の固有式のコピーだから手札は無限だ。さらっと終わる任務はつまらないから少しは粘ってくれ。では健闘を祈る」
なにか言う前に早速氷の矢が飛んできたそれを魔力の帯で防ぐと、今度は地面が盛り上がってゴーレムが出てきた。しかも空から本体が雷を纏って突っ込んで来る。うん、たしかにせめてが無限だ。




