ラストは大団円
とりあえず、僕が書きたいところまで書いたので、ここからは毎週火曜日と土曜日に書きます。
ああ、次章になってしまった。
僕は今から、人の気配がないジャングルの中に存在しているサークルKサンクスにいかなくてはならない。
しかも、女物の下着を買ってこなくてはならない。
そもそもコンビニに女物の下着ってあるのか?
「なにしているんですかジャスティスさん。はやく買ってきてくださいよ。風邪ひいちゃいますよ。」
僕は真白さんに急かされて買い物に行く。
サークルKサンクスの中に入ると、ファミリーマートに入店したときに流れてくる音が流れた。
「サークルKサンクスじゃないのかよ……。」
コンビニの中は、町中にあるコンビニと変わらない見た目だった。違うところと言えば、ジャングルの中にあるせいか、品物のバリエーションは多彩だった。
それはちょっとしたデパートのような、IKEAのようなものだった。
レジも遥か彼方にあるので、入口にあるものを万引きすることも簡単だろう。わざわざ砂漠に囲まれたジャングルまで万引きしに来る人はいないだろうが。
僕は、女性用下着コーナーに行き、ヒョウ柄のブラジャーとショーツを手に取った。
「パンツって、ショーツっていうんだ。無駄にかっこいいなあ。」
イマイチ日本語としておかしな独り言を呟きながら、僕はレジに向かった。天井の看板には大きく、“レジハコチラ→”と書いてあったので、→にあるのだろう。なぜカタカナなのかは、よくわからないが、もうどうでもよかった。
レジに行って会計を済ませようとしたら、店員がチンパンジーだった。
は?
は?
僕はゆっくりと目を閉じて、もう一度目を開ける。
店員がチンパンジーだった。
「チンパンジーじゃねえかあああああああああああ!!!!!!!!!」
僕は叫んでいた。
「いやあああああああああああああああ!!!!!!!!!!チンパンジーじゃねええかあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
僕は絶叫していた。
「おおおおおおおおいいいい!!!!!なんで店員がチンパンジーなんだよ!!!!!いくら田舎だからっておかしいだろ!!!!仮にジャングルの中にコンビニがあったとしても、店員がチンパンジーはおかしいだろ!!!!!!!!」
僕は天井に向かって吠えていた。
僕は床に向かって吠えていた。
このぶつけようのない衝撃を、声に出すことによって消化しようとしていた。
「1点で2783円です。」
目の前にいた店員が言った。
店員はチンパンジーだった。
は?
は?
僕は目を閉じて、手に持っていたブラジャーの匂いを嗅いだ。こっそりとブラジャーを自分の体につけてみた。パンツを頭につけて、カッコいいポーズをとった。
もう一度目を開けた。
店員がチンパンジーだった。
「おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!!!!!!!!!!!!!!!なんで店員がチンパンジーなんだよ!!!!!!!!おかしいだろ!!!!!!!!!!!!!なんでチンパンジーがしゃべるんだよ!!!!!!!!!!なんでチンパンジーがレジを打てるんだよ!!!!!!!なんで下着の値段が中途半端なんだよ!!!!!!!!小銭が増えるだろ!!!!!!!!」
衝撃である。
「すいません、はやく会計して貰えますか。」
「あ、すいません。」
チンパンジーに怒られた。
僕は財布から3000円札を1枚取り出して、店員に渡した。
店員は叫んだ。
「ウキウキウキウキウキウキウキキキキ!!!!!!!ウキウキウキウキ3000円札ウキウキウキキキキキキキキキ!!!!!!!ウキウキウキウキウキウキどこの国のお金ウキウキウキキキキ!!!!!!!」
“3000円札”と“どこの国のお金”だけは聞き取れた。
「すいません、間違えました。」
僕はポンタカードを店員に渡した。
店員は叫んだ。
「ウキウキウキウキウキウキウキキキキ!!!!!!!ウキウキウキウキそれローソンのカードウキウキウキキキキ!!!!!!!ウキウキウキウキそんなにボケいらないウキウキウキウキウキウキウキキキキ!!!!!!!」
“それローソンのカード”と“そんなにボケいらない”だけは聞き取れた。
僕はボケを辞めて、普通に会計を済ませた。
「ありがとうございましたー。」
流暢なチンパンジーだなあ。
僕はコンビニを出た。




