表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
多言失言遺言  作者: シャバゲナイト老婆
first season
PR
14/49

ジャスティスの真意

お話を続けるのは、難しい

 僕は自転車に乗って来た、祖父の知り合いを待ち続ける。

 前回では、自転車に乗っている知り合いの姿が、うっすらと見えるぐらいにまで近づいてきていた。

 今回はどこまで進むのだろうか。

 これまでの話の進み具合からしたら、祖父の知り合いが到着せずに、この章が終わってしまう可能性も十分にある。

 どうにか進んでほしいものだ。もっと急いで自転車を漕いでほしい。

 そもそも、なぜ自転車なのか。という話である。

 この炎天下の中で、この終わりの見えない大地が続く中で、なぜ自転車という選択肢を選ぶのだろうか。バスだったりタクシーだったり、自家用車だったりとするのではないだろうか。しかも、路面は砂地なので、コンクリートの上を自転車で漕ぐよりも大変だろう。まったく理解できない。

 まあ、どちらにせよ、来てしまったものは仕方がない。

 きっと、当麻町の人にしかわからないローカルルールがあるのだろう。

 それにしても……

 進まんねえ。

 もう、本当に到着することなく終わってしまうのではないだろうか。

 早くしてくれ。

 自転車は進まない。まるで、このお話の終わりを探っている僕をおちょくっているようだ。馬鹿にしているようだ。

 どうやったら見えるのだろうか。

 そもそも、話ってどうやって作るのだろうか。

 だいたい一か月ぶりにお話を書いたので、お話の作り方を忘れてしまった。

 とりあえず、ここは自転車が到着するまでを章の終わりとすればいいのだろう。

「お待たせしました。」

 下を向いていた僕に話しかけたのは年齢が17くらいの女の子だった。

「え?」

 僕に話しかけたその女の子は、黒くて長い髪をして、自転車にまたがっていた。

 僕はさっきまで見えていた自転車の影を探したが、どこにもそんなものはなかった。

 ということは……やはりこの女の子が僕の祖父の知り合いなのだろうか。

 祖父はいったいどんな交友関係をしているのだろうか。なにがあったら80のおじいさんと高校生くらいの女の子が出あうのだろうか。

「ジャスティスさんですよね?すいませんね、こんな場所を待ち合わせに選んでしまって。でも、下手に動いたとしても、きっと迷子になると思いまして。」

 その女の子は僕に話しかけた。そして、話をつづける。

「いやあ、本当なら旭川市とかを集合場所に選ぶべきだったんでしょうけど、自転車で旭川までいくのは少し大変でしてね。これは、私のワガママなんですけど。いやあ、どちらにせよ、炎天下にいさせてしまって申し訳ありませんでした。」

「じゃあ、いきましょうかジャスティスさん。」

 アレ?













 ……これ、人違いだ。












 誰だジャスティスって……













つづく





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ