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第7話 脱出

あれから1ヶ月が経った。

手品をすることでセレナ以外の子とも打ち解け、新メンバーとも仲良くなった。

新メンバーは3人。同じ10歳ぐらいが2人と、5歳ぐらいの子が1人だった。


「見破れないわね…。」


「え!そこから!?」


「にいたんすごーい!」


「これいつも見てもかっけー!」


今手品真っ最中である。新しい3人とセレナに主に見せている。

5歳の子は名前はわからないがいつも笑っていることからニコと呼ばれていた。ちなみにボクはどうけだ。

自己紹介の時、あのクソダサいやつをやっちゃったからだ。今でもあれを思い出すともんどり打ちたくなる。

“声”の主がダサいと言ったことに対して文句を言ってきたけど普通に…普通に返答したら怖いと言われたよ。なんでだろう?分かんないけど全くひどいもんだ!

他の10歳の子はアルクとリーナだそうだ。


たまに見回りが来るけどその時は手品を隠している。見回りは監視と領主様とやらの悪口を言いに来ているのだろう。刷り込みの典型的なやつだね。

子供たちは昔からいる衰弱している子と最近来たボクたち元気な子がいるが、元気な子も隠してくれているし、ニコは…何喋ってるのかわからないしね。短いことなら普通に喋れるけど長い分だと辿々すぎて分からないのだ。伝わる心配は今のところない。


まあ、そろそろが頃合いだろう。


近づいてくるボクの顔を知っている3人組の見周りを見てボクはゆらりと立ち上がった。

手品を見てたみんな怪訝そうに見てくる。なぜかニコはキラキラした目で見ていた。


「あん?なーに立ち上がってんだー?余計に疲れちまうぜー?」


下卑た目でボクを見てくる3人組の1人。顔を折りに近づけたタイミングで…


ズガァン!


ボクは3人組を横目に思いっきり檻を拳で吹っ飛ばした。呆けているボク以外。クセになりそうかも。3人組?彼らは檻の残骸の下で目を回しているか…死んでいるね。


「よし!みんな出れるよ!」


ボクは明るくそういう言った。みんな呆けている。まあいっか。出たくないのなら。


「…!出れるの!?」


呆けていた所からいち早く復活したセレナ。喜びで飛び跳ねそうだ。そこまでの元気は流石に彼女にもないようだけど。


「どうしたの?出たくないの?もうすぐで他の大人来ちゃうよ?」


ボクはなるべく子供たちを追い詰めるように言う。事実だし。


「あ…あ…。」


ボクの手品をずっと見ていた子がこちらに少し手を伸ばしている。まあ、いっかあの子はボクが運ぼうかな。


ボクは背に手を伸ばしていた子を乗せて歩き始めた。流石にボクより大きいから引きずってるけど。


「自分で逃げれる子は逃げるといい。逃げたくないなら残るといい。逃げれないけど逃げたい子は教えて?」


そう言うと一部のまだ元気があったような子達は走り出した。衰弱している子の中でも一部必死にアピールしているようだ。でも4人かぁ…元々この部屋のは20人いたようだし仕方ないね。でもどうしよっか。


「俺も手伝う!」


そう言って同じようにアルクが1人運ぶ。


「私も手伝うわ!」


「わ、私も!」


そう言ってセレナとリーナも1人ずつ運ぶ。衰弱していてギリ彼女たちでも運べるほどの重さなのだ。


後1人…もう片手で運ぶか。


そう思って最初に背に乗っけた人を背に紐で括り付け、前にもう1人をお姫様抱っこすることにした。

ちなみにこの紐も道化師の小道具の一つだ。


そうしてボクらは捕まっていた場所から逃げ出した。

まあ、ボクとしてはぶち破ったというイメージだけど。心の中で合唱して叫んだ。


脱出大成功!!!

や〜っと道化ちゃんが脱出しました!

元々1話で捕まって脱出させるつもりでしたが思いの外伸びてこのような形になりました〜。

この子供達を道化ちゃんはどうするのでしょうね?

ちなみに20日間を毎日投稿の目標にしています!これ大事。


_(┐「ε:)_

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