第3話 “声”
森の中の道をボクは進む。
メルっちと会えて良かった〜。
いろいろ情報も得たからね。
えっと、ボクがいたのははジュリカトル森林ってトコらしい。
…どこだろうね?
ま、街の方向も教えてもらったしいっか!
今向かっているのはギルベルタ王国っていう国のサシヨトって街らしい。
冒険者の街だそうだ。
いいなー、ボクもなりたいなー。
…あれ? なんかすごい変な感じがする。
冒険者になっちゃダメ? なんだそりゃ。
ボクは冒険者になりたいと思った瞬間、とてつもない拒絶感を感じた。
理由は分からないけれどとにかくやめといた方がいいという感じ…何かの本能かな?
《 あ、あー? 聞こえてる? 道化師111。 》
何これ? 何か急に“声”がどこからか聞こえる。
全く記憶にない初めてのことだけど、なぜか理解できる。
———こいつはヤバいやつ。
《 聞こえてるー? ま、いっか。111、もう禁忌に触れそうになったの? 》
どういう事だろう?
《 あ、そっか。君の記憶は処理したんだ。説明も覚えてないはずだし…ま、ごめんね? 》
ちょぉっと、頭で理解できる内容ではないようですねぇ…ぶっ飛んでる。
こいつ何者だ?
《 じゃ、もう一回説明するね? 》
そういうと、声は説明を始めた。
ボクの元の魂は異世界の人間。
この“声”の主はある程度知識と知性のある魂を使って実験をしていたらしい。
だけど、自分の倫理観とやらの問題とかで壊れる奴が多かったと。
だから、一部の記憶を消そうとしてたけど全然できなくて、投げやりにやってボクの記憶を全部消しちゃったと。
なのになんか成功してるから見に来たと。
《 …と言うわけだね。質問ある? 》
うん。ぶっ飛びすぎ。
ボクの頭を破裂させたいの?
ってか、実験って何のだろう?
質問送りたいけど送れないのよ。
ボクはもういろいろ大声で叫んだりと試していた。
傍目には、ピエロの服を着たヤバいやつだっただろう。
《 あ、そっか。下等生物っていつもよく分からんこと考えてるから受信は拒否してるんだった。ホイっと。これで質問できるよ。 》
実験って何?
《 君はそっちからか。えっとね、企業秘密! 》
この声の主人は企業に属しているのかな?
って、質問じゃないこと考えた。
うーん、知識と知性のある魂って、元人じゃない奴もいるの?
《 ハハハ。やっぱ人族っていうか知性あるやつは傲慢な考えな奴が多いねぇ。まあ、聞くだけいい方か。人間種だって他の魂だって同じだよ。君たちの世界にはいなかったようだけど。いた神に愛されてたんだねぇ。 》
いた、神?
《 おっと、それも企業秘密! まあ、こんなところかな。通信切るね。バイバイ、111。 》
声の主何者か聞きそびれた。111とか道化ってのも! あ、ちょっと!?
声からの通信(?)は終わったようだった。
気づけば周りに人がいて、見られている。
なんか通信中ボクは棒立ちしていたようだった。
やっぱボク、ただの不審者だな。
何だったんだろ?
桂鐘です!
第3話お読みくださりありがとうございました!
道化ちゃんの最初のパート来ました!
自分の考えた物語にどう道化ちゃんとすり合わせしていくかが大変ですね…。
まあ、頑張っていきます! (´∀`*)




