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枯れた鉄砲百合を見ながら




 沖縄では今、鉄砲百合があちらこちらに咲いている。


 凛と佇むようにして咲く純白の鉄砲百合。


 私は、鉄砲百合が大好きで、毎年花が咲くのを待っている。


 だが、今年の鉄砲百合の時期もそろそろ終わる頃だろう。


 あちらこちらに咲く鉄砲百合が、だんだんと枯れ始めている。



 白く美しかった鉄砲百合は、


 枯れて茶色く萎れてしまっている。


 

 なんとなく。


 なんとなく、その枯れた鉄砲百合を見ながら、私はふと思った。


 枯れた鉄砲百合を見て、皆はどう思うのだろうか、と。


 

 「儚い」?


 それとも、


 「醜い」?


 それとも、それ以外か。


 人間はこのになん10億といる。


 枯れた鉄砲百合を見て、皆どう思うのだろうか、なんてどうでもいいことを考えてしまった。


 凛と佇む純白で美しい鉄砲百合。


 その隣では、茶色く変色した鉄砲百合が萎れて俯く。


 私はその枯れた鉄砲百合を見ながら、愛しくそして、命の美しさを感じた──




鉄砲百合さんまた来年。

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