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三犬と飼い主  作者: 洋梨
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不満爆発

「あれ?先輩?なぜここに?」

「おう、高嶺。なんだ?今戻ってきたのか?朝帰りか?」

「朝帰りは家でするものですよ。いや、そうじゃなくて、私は佐伯さんにここ一回追い出されてある程度時間が経ったので、戻ってきたんです。今はベルマに建物の案内をしてるところですよ。」

「………そのベルマが大変なことになってるぞ。」

「え?」

高嶺はベルマの方を見た。ベルマは佐伯に抱き寄せられている。

「…全く…佐伯さん、あなたって人は……」

高嶺は片手で頭を抑えた。

「え?私は悪いことしてませんよ?」

「まぁ、いいです。」

「よくない!助けて!」

「ベルマ、続き行こうか。」

「え…無視された。あ、行きます行きます。」

高嶺とベルマは受付から離れた。二人が見えなくなると、栄は佐伯の横に座った。

「あら?あなたも今日来る?私は大歓迎よ?」

「行かないよ。もう、誰ともしないことにしたから。」

「そう…」

「おまえも見境なしに襲うのやめろよ。」

「私は気に入った子しか相手してません。」

「それをやめろって、ちなみに次は誰襲う気なんだ?」

「んー、そうねー、私最近本当にご無沙汰で、誰でもいいのだけれど、最近の推しは三池くんね。」

「はぁー、三池も大変だな。」

「というか、あなた?あれは?ブロッカーは?」

「あぁ、下の民間ラボにいるよ。キッキキッキって遊んでる。」

「ダメじゃない?目を離したら。人を襲ったらどうするの?」

「んー、まぁ、あいつらは私のいうことはなぜか聞くから、襲いはしないと思うな。」

「ねぇ、栄?本当に来ないの?」

「行かない。」

「来ないとベルマちゃん食べちゃうぞ〜?」

「来なくても食べるから行かない。」

「ケチッ!」

「ケチッっておまえ…人の気持ちも少しくらい

「考えてるわよ。だから、誘ってるんじゃない。」

「は?」

「いつまでも引きずってちゃ、雁字搦めになってそのうち心の底に溺れてしまうわ。」

「いいよ…それで。私はそれでももうあいつ以外とは……」

「……そう、でも少しくらい…」

「くどい、というかおまえなんでそんなに欲が強いんだよ。最近ご無沙汰ってのも嘘だろ?おまえがそんなに我慢できるわけがない。」

「あら?私のことよく知ってるのね?」

佐伯はいたずらな顔。

「……このやろう…」

「いやでも、最近本当にご無沙汰なのよ。ご無沙汰すぎて、支部長襲っちゃったの。怒られちゃった。」

「当たり前だろ。というか襲ったならご無沙汰じゃないだろ。」

「違うのよ。支部長ったら、変な銃?持ってて、私絡め取られちゃって、昨日一日支部長室に閉じ込められたのよ。」

「はぁー、自業自得。」

「私本当に本当に今!女の子をいじめたい!!男の子もいい!!」

「声出すな、バカ。」

「えへへ、ベルマちゃん、どんな声で鳴くかなぁ…」

栄たちがそんなこんなしている中、ベルマは高嶺に愚痴をこぼしていた。

「ホントにひどいよ。お義姉さん、助けてくれなかった。」

「あはは、佐伯さんは…まぁ、あの人は、見境なしだから。」

「?」

「あの人は色々溜まってるから、不満爆発されたらきついよ。頑張って。」

「え…峰さんも見捨てるの?」

「見捨てるって言い方は違うなぁ…まぁ、頑張って。」

「そんなぁ…」

「それより、ここは事務処理をしてる階だよ。ここで俺たちが色んな情報を集めて整理したり、色々な対策を考えたりしてる。」

「へー、」

その時、爆発音が聞こえた。

「?何?」

「これは…ついに攻めて来たかな?まぁ、先輩がいるし、案内の続きするよ。」

「はーい。」

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