不満爆発
「あれ?先輩?なぜここに?」
「おう、高嶺。なんだ?今戻ってきたのか?朝帰りか?」
「朝帰りは家でするものですよ。いや、そうじゃなくて、私は佐伯さんにここ一回追い出されてある程度時間が経ったので、戻ってきたんです。今はベルマに建物の案内をしてるところですよ。」
「………そのベルマが大変なことになってるぞ。」
「え?」
高嶺はベルマの方を見た。ベルマは佐伯に抱き寄せられている。
「…全く…佐伯さん、あなたって人は……」
高嶺は片手で頭を抑えた。
「え?私は悪いことしてませんよ?」
「まぁ、いいです。」
「よくない!助けて!」
「ベルマ、続き行こうか。」
「え…無視された。あ、行きます行きます。」
高嶺とベルマは受付から離れた。二人が見えなくなると、栄は佐伯の横に座った。
「あら?あなたも今日来る?私は大歓迎よ?」
「行かないよ。もう、誰ともしないことにしたから。」
「そう…」
「おまえも見境なしに襲うのやめろよ。」
「私は気に入った子しか相手してません。」
「それをやめろって、ちなみに次は誰襲う気なんだ?」
「んー、そうねー、私最近本当にご無沙汰で、誰でもいいのだけれど、最近の推しは三池くんね。」
「はぁー、三池も大変だな。」
「というか、あなた?あれは?ブロッカーは?」
「あぁ、下の民間ラボにいるよ。キッキキッキって遊んでる。」
「ダメじゃない?目を離したら。人を襲ったらどうするの?」
「んー、まぁ、あいつらは私のいうことはなぜか聞くから、襲いはしないと思うな。」
「ねぇ、栄?本当に来ないの?」
「行かない。」
「来ないとベルマちゃん食べちゃうぞ〜?」
「来なくても食べるから行かない。」
「ケチッ!」
「ケチッっておまえ…人の気持ちも少しくらい
「考えてるわよ。だから、誘ってるんじゃない。」
「は?」
「いつまでも引きずってちゃ、雁字搦めになってそのうち心の底に溺れてしまうわ。」
「いいよ…それで。私はそれでももうあいつ以外とは……」
「……そう、でも少しくらい…」
「くどい、というかおまえなんでそんなに欲が強いんだよ。最近ご無沙汰ってのも嘘だろ?おまえがそんなに我慢できるわけがない。」
「あら?私のことよく知ってるのね?」
佐伯はいたずらな顔。
「……このやろう…」
「いやでも、最近本当にご無沙汰なのよ。ご無沙汰すぎて、支部長襲っちゃったの。怒られちゃった。」
「当たり前だろ。というか襲ったならご無沙汰じゃないだろ。」
「違うのよ。支部長ったら、変な銃?持ってて、私絡め取られちゃって、昨日一日支部長室に閉じ込められたのよ。」
「はぁー、自業自得。」
「私本当に本当に今!女の子をいじめたい!!男の子もいい!!」
「声出すな、バカ。」
「えへへ、ベルマちゃん、どんな声で鳴くかなぁ…」
栄たちがそんなこんなしている中、ベルマは高嶺に愚痴をこぼしていた。
「ホントにひどいよ。お義姉さん、助けてくれなかった。」
「あはは、佐伯さんは…まぁ、あの人は、見境なしだから。」
「?」
「あの人は色々溜まってるから、不満爆発されたらきついよ。頑張って。」
「え…峰さんも見捨てるの?」
「見捨てるって言い方は違うなぁ…まぁ、頑張って。」
「そんなぁ…」
「それより、ここは事務処理をしてる階だよ。ここで俺たちが色んな情報を集めて整理したり、色々な対策を考えたりしてる。」
「へー、」
その時、爆発音が聞こえた。
「?何?」
「これは…ついに攻めて来たかな?まぁ、先輩がいるし、案内の続きするよ。」
「はーい。」




