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三犬と飼い主  作者: 洋梨
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約束

佐伯は建物の全体像を空中映像として立体移した。

「まずは言葉で建物の中を説明します。実際に見るのは高嶺さんにお願いして下さい。」

「はい。」

「まずは一階、ここは民間ラボと言われていて、たくさんの人が勝手に出入りできます。研究に興味のある人、ここの器具を使って何かを作製したい人、古い機会に興味がある人など、様々な人がいらっしゃいます。しかし、持ち出しは禁止。仮に持ち出したことがバレれば罰則があります。」

「ば、罰則?」

「おや?興味ありますか?」

佐伯はいたずらな笑顔を向ける。

「い、いや、ないですよ?」

ベルマは目をそらした。

(生きにくい性格してるわねー。)

「罰則は…」

佐伯はベルマの耳に息を吹きかける。

「!!??!!?」

「私と…エッチなことをしてもらいます。」

「や、やだ。」

「あら?私は別に罰則のことを言っただけよ?心当たりがあるの?」

「はうっ!!」

「あはは、嘘よ、嘘。それを決めるのは支部長ですから、安心して。」

(もう、いやだこの人…)

「次は二階ですね。ここは私たちのいるここ受付と、役員の休憩所があります。高嶺さんはおそらくそこにいますね。ここ二階から少しセキリュティが厳しいです。しかし、あくまで受付なのでそこまで厳しくはありませんね。怪しい人は私たち受付が止める役割をしています。」

「佐伯さん?は、討伐の仕事はしなかったんですか?基本的にサイボーグはその仕事は振られると思うんですけど…」

「私はー、そうね、最初はその仕事が斡旋されたのだけど、その時丁度ここの受付も雇っていて、ここに決めたの。」

「そうなんですね…」

「そうよ。楽よ。一日中座っていても疲れないから、姿勢を変えなくてもいいしね。その点に関してはサイボーグになってよかったのかも。あはは。」

(佐伯さん…明るいなぁ…)

「次は3階から6階です。ここはうちのラボでここで全ての研究をしています。何をやってるかは私も詳しくは知らないのですが最近は機械の開発に力を入れてるみたいですね。」

「え!?ホントに!?」

「え…えぇ、そう聞いています。」

「そうなんだ…んふふ、」

(嬉しそうね、そういう研究がしたいのかしら?)

「次は7階から10階です。ここは全ての情報整理や、企画提案、会議等の仕事を全て統括して行われています。ちなみに高嶺さんはここのリーダー格の人で、結構偉い人なんですよ。」

「へー、峰さんが…」

「最後11階ですね。ここは支部長室です。特に何もしてませんね。」

「あはは、そうなんですか。」

「えぇ、仕事なんて書類見るだけなので、まぁ、全責任を背負う立場の重さはかなりのものですし、かなり優秀な人しか支部長になれませんから、何もしてないことはないのですが、いつも暇だー、って遊びに来るので本当に暇そうに見えますね。」

「へー、」

「これで説明は終了です。何か質問はございますか?」

「いえ、ありがとうございます。」

「いえいえ、じゃあ、ベルマちゃん、」

佐伯はベルマの手を握る。

「さっきの続きしよっか?」

「え?」

「ほら、やってあげるから…」

佐伯はベルマの足の間に指を入れた。太ももを撫でる。

「え、やめてください…そんな、ここ仕事場ですよ…」

「えー、さっきしたのにー?」

「それは、だって、」

扉が開いた。

「じゃあ、もう一回命令しちゃおうかな〜?」

「そんな…」

佐伯とベルマは扉に気がつかない。

「何やってんだおまえ。」

栄が現れ、佐伯を叩いた。佐伯は顔面が台にあたる。

「もう、栄、何するのよ!?今いいとこなの!!」

「いいわけあるか、何人の義妹に手を出してんだ。」

「むぅ…でも、今日約束したから。今日はお持ち帰りなので。」

「え…」

「やっぱりだ…」

「やっぱり?」

「佐伯は可愛い子見るとすぐに手を出す癖があるからな、それをベルマに伝え忘れたから、伝えに来たんだけど、時既に遅しだな。」

「お、お義姉さん、遅くないよ、助けてよ。」

「んー、いや、こいつはしつこいからな、一回約束するとそれを達成するまで永遠につきまとってくるから、早いうちに済ませたほうがいい。」

「そ、そんな…」

「ほら、栄の許可も出たし、前祝いでさ、」

佐伯の指がベルマのへその辺りまで上がる。

「やめろ。」

栄はまた佐伯を叩いた。

「もう、何するのよ!」

「約束したなら、ここでする意味ないだろ。やめろ。」

「むぅ…わかった。本当にベルマちゃんが約束守ってくれるなら今はやらない。」

栄はベルマに視線を送る。

「ベルマ…可哀想に…」

「え、助けてよ。なんとかしてよ。」

「いや、こいつは本当にしつこいから。約束守らないと本当に毎晩のように家突撃されるぞ?いいのか?」

「そ、それは嫌だな…」

「なら、腹をくくるしかない。大丈夫、変なやつだけど、悪いやつじゃない……まぁ、頑張れ。」

「そんな…」

「えへへ、栄の許可が出た〜。楽しみだね?」

「うぅ…」

(家突撃されるだけならまだしも、こいつの場合、その場で襲ってくるし、こいつの家行くまでそれが毎晩だからなぁ。可哀想だけど、仕方ない。)

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